みなさんこんにちは!藤本ホセマリです。
アジア大会で注目されてきたバドミントンにおける風問題ですが、
もはや国際試合だけの話ではなく、私たちが参加する国内の試合でも
十分に起こりうる問題です。
今みなさんの関心があるうちに対応できるよう今回は詳しく対策について
話したいと思います。笑。
★よくある風のパターン(自分のコートから見た場合)
1、追い風
2、向かい風
3、横風(右から左 or 左から右)
4、上から下に吹き下ろし
5、それ以外の複合型
おおよそ上記のどれかになりますが、いずれの場合も風の影響で羽根を
しっかり打つこと自体が難しくなるので早く風に慣れる必要があります。
そしてその風の特性を活かして戦術を立てていきます。
1、追い風の場合
・メリット
自分のスマッシュが早くなり、ヘアピンも入りやすくなる。
相手のスマッシュが減速し取りやすい。
相手のロブが甘くなりやすくカウンターを狙りやすい。 …など
・デメリット
ロビングのコントロールが難しくアウトになりやすい。
ドライブでバックアウトになりやすい。
スマッシュをネットに引っ掛けやすくなる。
相手のドロップやカットが鋭くなる。 …など
この場合の試合運びとして、相手に高いロビングを打たせて、速いスマッシュを狙う!もしくはカウンターを狙うようにする。スマッシュを打つ場合は打点が風により前になってしまうのでネットに引っ掛けないよう気をつけよう。またスマッシュは風で速くなるがクロスに打つ場合は飛距離が伸びてアウトにもなりやすい。だから、ミスをしてしまう場合はコースをボディにしても十分に効果があると思う。ドライブやプッシュは速い球が打てるが、アウトにもなりやすい。状況から判断して打つか落とすかを決めよう!
2、向かい風の場合
・メリット
ロビングやドライブがアウトになりにくい。
カットやドロップが鋭くなる。 …など
・デメリット
相手のスマッシュが早くなりレシーブが遅れやすい。
自分のスマッシュが遅くなる。
ロビングが甘くなりやすい。
ヘアピンが狙いにくくなる。 …など
この場合の試合運びとして、ネット前に長めのヘアピンで返球して相手のロビングやドライブのミスを誘うよう試合運びを意識する。この時ヘアピンをギリギリ狙うのは難しいので無理をしない。動きに自信があるなら、多少プッシュやクリアなどを強く打ってもバックアウトになりにくいので、早いタッチから相手を前後に動かし、最後はネット前に落としロビングアウトなどを狙う。逆に低いロブや力のないロブは相手のカウンターやチャンス球に繋がりやすいので気をつけよう!
3、横風の場合(右から左 or 左から右)
この場合の試合運びとして、風下(風が右から左なら左側の事)に向かってスマッシュやクリア、クロスヘアピンを打つのはサイドアウトのリスクが大きいので、慣れるまであまり狙わないようにする。逆に風上は多少のアウトならインになる可能性があるのでどんどん狙う。風に慣れてくれば風下のボディ付近に鋭いスマッシュを打って相手のストレートレシーブが少しでも遅れれば返球しても風でアウトしやすくなるのでそのコースも狙い目。
4、吹き下ろしの場合
ほぼデメリットでしかないこのタイプの風が一番厄介であると思う。シャトルの落下速度が速くなるのでいつもの感覚でスイングすると空振りをしてしまう場合もあるからだ。この時は、慣れるまで出来るだけスイングをコンパクトにし、強いショットより力を少し抑えたネットを越えて沈めるショットを打つように意識しよう。もし相手も同じ条件なら、低いロブでカウンターを打たせるようにすると風で相手の打つタイミングがズレて逆にミスを誘える場合もあるのでどこにロブを打てば、風を利用できるか?など、相手の状況のさぐりを入れながらラリーしよう。
5、それ以外の複合型など
具体的には、低いロブでは追い風だが、高いロブではあまり風の影響が出ない場合や、部分的に横風が強い場合など。これは空調の排気口がコートのすぐ近くに設置されている場合に起こりやすい。風向きのパターンは色々があるので一概には言えないが、風の流れをできるだけ早く掴みどのショットが有効か?またはリスクが高いか?などを考え対策をとるようにしよう。
以上のパターンを把握しておけば、おおまかな風対策は十分だと思います。後は試合開始時のコイントスやじゃんけんでどちらのコート(風の向き)から始めた方が良いか?なども作戦に入れるとより良いと思います。基本的に風の向きは変わる事はありませんので。笑。ぜひ風を味方に付けて頑張りましょう!!
ではまた来週!!