シングルスで、相手が攻撃型で攻められる。どう対応すればよい?(相手の長所先取り対策編)

こんにちは。バドミントンプロコーチの樋口です。

シングルスで、相手が体格が良かったりして、冒頭から後ろに煽られたり、スマッシュなど力技で崩された経験がありませんか?
今回は、シングルスでの攻撃型の相手と対戦した際の対処戦術の一つ(相手の長所先取り戦術)を考察してみます。

最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。

 

(ステージ1)
【攻められてしまう原因】対応時間を削られて、相手が攻撃しやすい返球、配球を打たされてしまっている

戦国武将で軍神として知られる、上杉謙信得意の戦術に「車懸りの陣」というものがあり、台風の渦のように兵や騎馬が回転しながら、断続的に攻撃するのですが、バドミントンに限らず、攻撃というのは最大の防御も兼ねた戦術です。

パワーがあったりと攻撃が得意な相手に対して、ロブやクリアーなど、上から打ちやすい返球を多くしてしまうと、スマッシュやタッチの早い高速のカットなどを、次々と繰り出されて、縦横自在に暴れられてしまいます。

しかし、こちらが上げるという前段が必要になるために、必ずそのためのお膳立て(準備)の配球をしてきます。

そのポイントとなるのが、相手の対応時間を削って、返球コースや球種を減少して、攻撃の予測を立てやすくすることになります。

具体的にいうと、当てるのを早くした(タッチの早い)後ろに煽るようなドリブンクリアー、相手が前につんのめるような高速カット、ネットに絡まるようなヘアピンなどで、相手の対応時間を減少させ、ストレートのロブやクリアーなどを予測して、先回りし、スマッシュなどの連続攻撃を仕掛けてくるというような戦術です。

 

(ステージ2)
【対策】相手が仕掛けてくる(お膳立て)前に、こちらから仕掛けていく

対策の一つとして挙げられるのが、相手の攻撃前のお膳立て戦術を、こちらが先に仕掛けて、相手に攻撃のための準備をさせないということが考えられます。

例えば、相手がクリアーを打ってきたら、その球を先にクロスカットを打ってしまう、ドリブンクリアーで先に相手の時間を奪いにいく、高速カットを打って来たら、クロスネットなど相手の意表を突く攻撃性が含んだ返球をするなどです。

シングルスは、ダブルスと違って、コート内を一人で守らなければならない分、やることが多くなります。ですので、相手はお膳立てができなければ、なかなか十分な体勢で攻撃がしづらくなります。

そもそも、攻撃が得意な相手は、ヘアピンなど、お膳立てのショットについても練習をして、質の高いものを出してくることも多いです。

ですので、その前段のショットをこちらが先に出して、相手に思った通りのプレーをさせないことで、相手の得意ショットを極力封じていく戦術をとっていくと有効と考えます。

思った通りの段取りがとれない相手が、メンタル的に焦って、無理な体勢から打って来たり、イライラしてくれたり、代替戦術を持っていなければ、こちらには有利になります。

相手がミスで自滅してくれたり、相手が守りに回ったことで、ラリー内でこちらに攻撃のチャンスが生まれたりすることが期待できます。

 

(ステージ3)
【その他】

◉相手が攻撃的なクリアーなどをしつこく打ってくることもありますが、これにはなるだけ付き合わないようにします。早めに先手をしかけて、なるだけ相手のペースに乗らないようにします。

◉ゲームごとに相手が戦術を変えてきた場合は、こちらもそれに応じて対応するようにします(クリアー等でのラリーを多くして来たりなど)。
また、戦術をもとに戻して来たら、こちらも同じ戦術で対応します。

◉相手の先手を封じている中で、スマッシュなど相手が得意とするようなショットで奇襲攻撃することも、有効と考えます。

◉ラリーをしかけている中で、相手の微細な弱点を探ります。攻撃をメインに据えている選手は、ディフェンスなどに自信のない部分があるため、攻撃に依存しているのではないかという仮説を立てて、探るようにします。

特に手がかりとしては、ノータッチやミス、フォームの乱れなどが生じた場面などを参考として、仮説を立てていきます。(例:フォア前で打点が低くなった→ 動き出しの足の向きに癖があるのでは?、スタミナが切れているのでは?、後ろをよんで、やや後ろ気味にいるのでは?など)

今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。

次回は、「シングルスで、相手のネット前がとても上手く、崩されてしまう!どうすればよい?(ネット前敬遠戦術)」です。

※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。

 

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樋口 孝雄バドミントン技術研究・指導者(フリーランス)

投稿者プロフィール

バドミントン技術研究・指導者(フリーランス)
1966年2月4日生
東京都国分寺市在住
実践学園高等学校 女子バドミントン部ヘッドコーチ
平成29年度全国中学生大会神奈川代表コーチ

競技歴:1982~2001年
指導歴:2002年~

私のバドミントン生活は高校から始まりました。運動系全般が苦手な私でしたが、何かスポーツをやりたくてバドミントン部を選びました。
当時、技術指導者はいませんでしたので、仲間よりワンテンポ遅れてしまう自分が、どうしたら理論的に技術が身につくかを、常に考えるようになっていました。この頃の背景がベースになり、今の私の技術指導スタイルが確立されたといえます。

元来、教えることが好きなこともあり、十数年前に小学生の指導を始めました。時間が許す限り、バドミントンのみならず、他競技のDVDや書籍etc.情報を集めては分析・検証し、よりシンプルでわかりやすいスキルアップ方法とは何か、知識と経験を積み上げてきました。現在は、技術指導者のいない中学生を中心に、学齢前から成人までのサポート活動をしております。

同じ指導でも、すぐ体現できる人もいれば、時間のかかる人もいます。指導する側にも、個性を生かした工夫が求められていると、身につくまでの道のりが遠かった私自身の体験から、感じています。

これまでの蓄積と、今後のさらなる追求を少しでも共有でき、特にお悩みを抱えている方々の微力ながら、お役に立つことができれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

競技歴詳細:

東京都立小平西高→法政大学バドミントン同好会72

主催指導活動:

「癖動作矯正指導法」研究及びレッスン
→(http://minton.blog.jp/archives/306166.html)
西国分寺バドレッスン for 中高生 代表者
→ (https://minton.jp/Group/detail/158)
バドミントンNPO団体 東村山フリューゲルス代表者

外部指導活動(東京都内):

実践学園高等学校 女子バドミントン部ヘッドコーチ
平成29年度全国中学生大会神奈川代表コーチ
堀越高等学校 男子バドミントン部
練馬区立中村中学校
東久留米市立中央中学校
他中高計8校、一般3団体

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