バック奥への球が仰け反ってしまって困る。どうすればよい?

こんにちは。
バドミントンプロコーチの樋口です。

シングルスなどで、バック奥に煽られた時や、ダブルスで真後ろに振られて時に、仰け反ってしまったり、上半身が後ろに潰れて、戻れるのが遅れてしまうといった経験がありませんか?

今回は、そんなバック奥などの仰け反り現象対策を、フットワーク視点で考えてみます。
最後までお付き合いの程、宜しくお願い致します。

スキップターン失敗1  スキップターン失敗2 スキップターン失敗3  スキップターン失敗4 スキップターン失敗5  スキップターン失敗6 スキップターン失敗7

(ステージ1)
【原因①】低い球で煽られて、移動やスイング時間が不足しているため

後ろに低い球で煽られると、滞空時間が短い分、対応するための時間が奪われてしまいます。

すると、移動(フットワーク)やスイング一式(テイクバック、フォワードスイングなど)の時間が物理的に減らされてしまうため、後ろに下がって、止まってから打球するという基礎技術だけでは、打球に間に合うことができなくなってしまうケースが増えてきます。

【原因②】後ろに跳ねる際に、片足で跳ねているため、パワー不足で潰れがちになる

筋肉量が少なく、非力な小中学生や加齢の影響を受けやすい世代の成人プレーヤーの方々の場合、後ろに跳ねる動作(足の入れ換えや跳びつきなど)の場合、片足で跳ねてしまうと、パワー不足で、上半身が下方向に潰れてしまうことがあります。

特に後ろへのフットワーク時に後ろ方向に跳ねると、後ろ方向に潰れることが多く、その結果、打球が飛びにくかったり、戻りが極端に遅れてしまったりしがちです。

 

(ステージ2)
【対策】スキップターンフットワークを導入して、後ろに下がりながら打って時間節約と、両足で跳ねるようにして、後ろ潰れを防止する

スキップターン1  スキップターン2 スキップターン3  スキップターン4 スキップターン5  スキップターン6 スキップターン7  スキップターン8 スキップターン9  スキップターン10 スキップターン11  スキップターン12 スキップターン13  スキップターン14 スキップターン15  スキップターン16 スキップターン17  スキップターン18 スキップターン19

スキップターンフットワークは、後ろに下がる大きな2歩のステップによって構成されております。

その後ろに下がる2歩目のステップの際に、打球を同時進行でおこなってしまいます。

基礎のフットワークでしたら、移動する局面と打球する局面は分けて行いますので、後ろの打てるところまで下がりきって打ちますが、このフットワークでは、相手の低い打球を利用して、後ろに下がりきる前に打球してしまうので、時間がかなり短くて済みます。

打球前の準備の時間が増えれば、低く、時間を奪って来る球にも充分に間に合うことができます。

また、スキップターン構築時、跳ねる際には、片足ではなく、両足でジャンプすることで、単純計算で足1本の時の2倍のパワー(床反力、筋力など)が得られるので、潰れずに後ろ方向への距離が稼ぎやすくなります。

このように、時間的側面、フィジカル的な側面(身体跳躍力)からもメリットが大きくあるため、バック奥や真後ろなどの方向へのフットワークには、大きな効果が期待できます。

 

【注意点】

①フォア奥へのフットワークには、あまり使われません。

打球が左肩の上方向など、ラケットがある右腕右肩のスイング軌道上に、最初からシャトルがないバック奥に比して、フォア奥は、右腕、右肩のスイング起動上にシャトルがあるため、右肩、右肘を最初に引いてそのまま打ってしまうからです。

②ノックでは、最初に真後ろから作っていき、リズムができて上手く当たるようになったら、バック奥へと進みます。

③時間節約効果がかなり大きいため、高いノック球ですと、時間が余ってしまい、リズムがとりにくいです。様子を見ながらですが、低く目で、浅い球(距離を奥まで飛ばさない)でおこなうと、リズムがとりやすいです。
(最初、上投げの手投げでおこなうのもよいと考えます。)

④基礎のスライドステップやクロスステップ(ランニング)で後ろに下がってから打つ打法を、最初におこなって、それができたら、スキップターンに移行するとスムーズかと考えます。

⑤小柄な小学生低学年などは、スキップターンの前にスライドステップを入れるなどして、歩幅を稼ぎます。
慣れてきたら、1歩目と2歩目間に細かいスライド2ステップを入れると、スピードが落ちにくいです。(ネット前から下がるときも同様)

お試しください。

今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。

次回は、「前傾姿勢を作ろうとしても、棒立ちに戻ってしまう。どうすればよい?(前傾姿勢構築)」です。

※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。

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バド技術コラム「バド♪Remaking」の内容を実際に講習会でおこなっています。
ご興味のあるかたは、下記のリンクをご参照ください!

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樋口 孝雄バドミントン技術研究・指導者(フリーランス)

投稿者プロフィール

バドミントン技術研究・指導者(フリーランス)
1966年2月4日生
東京都国分寺市在住
実践学園高等学校 女子バドミントン部ヘッドコーチ
平成29年度全国中学生大会神奈川代表コーチ

競技歴:1982~2001年
指導歴:2002年~

私のバドミントン生活は高校から始まりました。運動系全般が苦手な私でしたが、何かスポーツをやりたくてバドミントン部を選びました。
当時、技術指導者はいませんでしたので、仲間よりワンテンポ遅れてしまう自分が、どうしたら理論的に技術が身につくかを、常に考えるようになっていました。この頃の背景がベースになり、今の私の技術指導スタイルが確立されたといえます。

元来、教えることが好きなこともあり、十数年前に小学生の指導を始めました。時間が許す限り、バドミントンのみならず、他競技のDVDや書籍etc.情報を集めては分析・検証し、よりシンプルでわかりやすいスキルアップ方法とは何か、知識と経験を積み上げてきました。現在は、技術指導者のいない中学生を中心に、学齢前から成人までのサポート活動をしております。

同じ指導でも、すぐ体現できる人もいれば、時間のかかる人もいます。指導する側にも、個性を生かした工夫が求められていると、身につくまでの道のりが遠かった私自身の体験から、感じています。

これまでの蓄積と、今後のさらなる追求を少しでも共有でき、特にお悩みを抱えている方々の微力ながら、お役に立つことができれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

競技歴詳細:

東京都立小平西高→法政大学バドミントン同好会72

主催指導活動:

「癖動作矯正指導法」研究及びレッスン
→(http://minton.blog.jp/archives/306166.html)
西国分寺バドレッスン for 中高生 代表者
→ (https://minton.jp/Group/detail/158)
バドミントンNPO団体 東村山フリューゲルス代表者

外部指導活動(東京都内):

実践学園高等学校 女子バドミントン部ヘッドコーチ
平成29年度全国中学生大会神奈川代表コーチ
堀越高等学校 男子バドミントン部
練馬区立中村中学校
東久留米市立中央中学校
他中高計8校、一般3団体

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