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前衛で、サイドのネット前で打球を止めた直後、同じ所に打たれた球がとれない!なぜ?
- 2020/1/20
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは。
バドミントンプロコーチの樋口です。
前衛でサイドの球を打ちに行った後、同じところに打たれた球をノータッチやミスをしてしまった経験がありませんか?
今回はその原因と対策について、フォーメーションとカバーリングの観点から考えてみます。
最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。
(ステージ1)
【原因】前衛がサイドネット前で打球後、センターに大きめに戻ってしまっているため
前衛がセンターに戻ると、相手レシーバーから最短距離のバック側ネット前を空けてしまいます。
相手レシーバーから最短距離の場所は、最も早く床にシャトルが着いてしまう=最短時間で失点=最も失点リスクの高い、危険な場所ということで、そこを空けてしまうことは、戦術的に致命的な行動になります。
加えて、センター近くからですと、サイドネット前は、斜め前になる分、移動距離や移動時間も増えてしまいます。
(ステージ2)
【対策】打ったサイドネット前近くに留まり、相手レシーバーから最短距離の場所を最優先で守る
ダブルスの基礎戦術として、打った後、センターポジションに戻る必要がないという知識があります。
シングルスと違って、ダブルスは2人いますので、前衛がサイドなどに振られたり、ピンチになっても、パートナー(後衛)がコート4隅の残り3カ所を守ればいいからです(後衛の3点カバー)。
バドミントンの基礎戦術の一つに、相手レシーバーから最短距離の自陣コートを最優先の優先順位で守るというものがあります。
今回のケースですと、バック側のネット前ということになります。
最優先に守るというのは、その危険な場所に物理的に近づいているということになります。
つまり、3球目、5球目後は、バック側ネット前近くで、相手がストレートネット前に打ってくる球を待ち受けて、打たせないようにするというポジショニングになります(センターポジションに戻らない)。
最短距離(相手は返球しやすく、得点可能性が高い場所)を前衛に塞がれた相手レシーバーは、クロスのネット前(自陣フォア側ネット前)にクロスネットやストレート奥(自陣バック奥)に逃げてきます。
これらは下記の通り、3点カバーをする自陣後衛の役割ですので、前衛は安心してバック側ネット前を塞ぐことができます。
(ステージ3)
【前衛がネット前に打ちに行ったら、後衛の立ち位置はコートど真ん中】
因みに、後衛は前衛がネット前に打ちに行った段階で、自陣コートのど真ん中に入ります。
これにより、前衛がいるバック側ネット前以外の3隅が均等な距離になる分、カバー(3点カバー)に行きやすくなります。
3点は相手レシーバーからの距離が近い順に、優先順位をつけます。
(レシーバーから:クロスネット前、ストレート奥、クロス奥の優先順位)
参考:前衛と後衛3点カバーの構築ノックと講習
https://youtu.be/i7zlDbCRDpo
お試しください。
今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は、「シングルスで上手く動き出せなかったり、のけ反ってしまったりして上手く動けない!どうして?」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。
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バド技術コラム「バド♪Remaking」の内容を実際に講習会でおこなっています。
ご興味のあるかたは、下記のリンクをご参照ください!
「だれうま講習会」(だれでもうまくなるバドミントン講習会)
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