グリップの太さは、どのくらいがちょうどよい?(基礎レベル編)

こんにちは。樋口です。

スマッシュにスピードが出ない、バックハンドが上手く握れないなど、その原因グリップの太さかもしれません。

今回は、基礎レベルにいらっしゃるプレーヤーのかたを想定して、汎用的なグリップの太さについて、考えてみます。
最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。

 

(ステージ1)
【結論】グリップを握ったときに、中指または薬指が、掌右下部分から5mm位離れているのがよい

グリップ理想

グリップ細すぎ グリップ太すぎ

手のひらや指の大きな役割の一つは、身体で発生させたエネルギーをラケットに伝えることです。

ですので、グリップが細すぎて、手、指とグリップの間に隙間が多くなれば、指が充分グリップの周囲に届いているため、ラケット面の向きの微妙な調整はしやすいです。

しかし、エネルギーが隙間から逃げてしまう分、ラケットに伝わるパワーが減ってしまいます。(スマッシュなどが遅くなる)

加えて、強く打つと手の中でグリップが回ってしまいがちで、コントロールに乱れが出たり、誤ったグリップが身についてしまうリスクもあります。

他方、太すぎると、エネルギーは伝わりやすいですが、指が充分にグリップ周囲に届かないため、指が担っている微妙なラケット面の向きの調整(コントロール)が難しくなってしまいます。
(サイドアウトやネットミスが増えてしまう)

よって、上記中間的な性質をとって、中指と薬指が手のひら右下から5mm位離れるのが適正と考えます。

 

(ステージ2)
【調整方法】
太くするのは、薄いスポンジテープ(「アンダーラップ」)やグリップテープを巻いて調整、細くするのは、グリップを削ったりするが、自己責任

太くするのは、比較的簡単で、グリップテープを巻けばそれで足ります。

グリップテープには、厚いものから極薄までありますので、調整は可能です。
(またはグリップテープの下に「アンダーラップ」というスポンジテープ(ラケットショップ等にあり)を巻く)

他方、細くするには、元々あるグリップテープを剥がしたり、グリップを削ったりなどが必要になりますが、あくまで自己責任になります。
(事故などがあっても保証はされません)

 

【その他】

◎滑り止めのひだがついた通称「凸凹(でこぼこ)グリップテープ」は、ひだの高さ分、太くなりがちです。

◎グリップテープは使い込んでいるうちに、材質が収縮して細くなってきがちです。定期的に確認と調整するのが適切と考えます。

◎本コラムでは、あくまで基礎技術の段階のプレーヤーを想定いたしました。
基礎レベルを終了しているかたについては、ご自分の感覚で自由にカスタマイズされるのが適正と考えております。

基礎技術レベルにおいては、多様な技術の土台をバランスよく構築する必要があるため、汎用的な指針が必要と考えております。

ご参考にどうぞです。

今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。

次回は、「バックハンドロブで打球が上がりにくい。どうすればよい?」です。

※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。

*********

バド技術コラム「バド♪Remaking」の内容を実際に講習会でおこなっています。
ご興味のあるかたは、下記のリンクをご参照ください!

「だれうま講習会」(だれでもうまくなるバドミントン講習会)
フェイスブック:https://m.facebook.com/groups/314503432652620
ウェブサイト:http://badlesson.blog.jp/

*********

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

樋口 孝雄バドミントン技術研究・指導者(フリーランス)

投稿者プロフィール

バドミントン技術研究・指導者(フリーランス)
1966年2月4日生
東京都国分寺市在住
実践学園高等学校 女子バドミントン部ヘッドコーチ
平成29年度全国中学生大会神奈川代表コーチ

競技歴:1982~2001年
指導歴:2002年~

私のバドミントン生活は高校から始まりました。運動系全般が苦手な私でしたが、何かスポーツをやりたくてバドミントン部を選びました。
当時、技術指導者はいませんでしたので、仲間よりワンテンポ遅れてしまう自分が、どうしたら理論的に技術が身につくかを、常に考えるようになっていました。この頃の背景がベースになり、今の私の技術指導スタイルが確立されたといえます。

元来、教えることが好きなこともあり、十数年前に小学生の指導を始めました。時間が許す限り、バドミントンのみならず、他競技のDVDや書籍etc.情報を集めては分析・検証し、よりシンプルでわかりやすいスキルアップ方法とは何か、知識と経験を積み上げてきました。現在は、技術指導者のいない中学生を中心に、学齢前から成人までのサポート活動をしております。

同じ指導でも、すぐ体現できる人もいれば、時間のかかる人もいます。指導する側にも、個性を生かした工夫が求められていると、身につくまでの道のりが遠かった私自身の体験から、感じています。

これまでの蓄積と、今後のさらなる追求を少しでも共有でき、特にお悩みを抱えている方々の微力ながら、お役に立つことができれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

競技歴詳細:

東京都立小平西高→法政大学バドミントン同好会72

主催指導活動:

「癖動作矯正指導法」研究及びレッスン
→(http://minton.blog.jp/archives/306166.html)
西国分寺バドレッスン for 中高生 代表者
→ (https://minton.jp/Group/detail/158)
バドミントンNPO団体 東村山フリューゲルス代表者

外部指導活動(東京都内):

実践学園高等学校 女子バドミントン部ヘッドコーチ
平成29年度全国中学生大会神奈川代表コーチ
堀越高等学校 男子バドミントン部
練馬区立中村中学校
東久留米市立中央中学校
他中高計8校、一般3団体

この著者の最新の記事

関連記事


ビットコイン取引高日本一の仮想通貨取引所 coincheck bitcoin
空白

空白

空白
bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で
空白

広告

ページ上部へ戻る