指導者は、イライラのコントロールができないと、怒りの「感情」を招き、最悪、暴言や暴力といった「行動」を生むリスクがある

こんにちは。樋口です。

今回は自分の過去のとある経験から、指導者の指導上のメンタルコントロールについて考察してみたいと考えます。
最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。

 

【1】状況

部活指導の体育館で、バスケやバレーと一緒になると大人数の声出しの大きさで、私はレッスンで声が枯れてしまいがちです。

ですので、その時はコンパクトな拡声器を使って、レッスンをさせて戴いています。
過去に、レッスン中、急に「おい‼︎ お前!うるさいんだよ!声が聞こえないだろうが!」と怒声が聞こえました。

ビックリして、声の方に振り向くと、バスケ部の50代くらいの指導者が仁王立ちして、私を睨みつけていました。
私が「はい⁇なんでしょうか?」と答えると、「あのさあ!今はそんな大きな声が出ているわけじゃないだろ!そんな。。機械使ったら。。こ、こちらのし、指示が聞こえない、んですよ。」

何か気がついたのか、暴言の最後は狼狽しながら、敬語に変わりました。
私は、「そうですか。夢中で気がつかなったので、(ご指摘)ありがとうございます。」と、「アサーティブ」(お互いにウィンウィンで落とし所を探る会話法)に対応しました。

指導者は「は、はい、宜しくお願いします。」と言ってその場を離れました。

怒り2

 

【2】お互いに納得できるコミュニケーション方法「アサーション」

「アサーション理論」という上記お互いにウィンウィンで落とし所を見つける会話法では、この指導者の伝え方(コミュニケーション法)は、「アグレッシブ(攻撃的)」に相当し、相手の感情や気持ちを犠牲にして、自分の主張を通す形になります。

「アサーティブ」なコミュニケーションは、相手の感情も、お互いに思いやりながら、お互いウィンウィンな状況に合意を図っていく形です。

指導者には、このアサーティブなコミュニケーション理論の発想が必要だなあと感じています。

 

【3】爆発的に発生する怒りを抑えたり、発生自体を防止する諸理論

しかしこの前提として、瞬間的に発生するイライラや怒りの感情を抑える必要があります。

これを抑えられないと、爆発的な怒りの「感情」を招いたり、それが暴言や最悪だと暴力などの「行動」に繋がる恐れがあるからです。

この指導者の本当に伝えたい主張は、「拡声器のボリュームを下げて欲しい」ということですが、怒りという感情は、パワーが膨大なため、本来の主張を押し退けて、表に出てきてしまいます。(アンガーマネジメント理論)
イライラや怒りの発生には、人によって考え方の癖(傾向)があると言われています。

例えば、この指導者で推測すれば、「オレが一度指導した内容は選手はできる「べき」だ」という「べき」思考。
そして、指導の成果が芳しくない自分が許せない完璧主義。

思った通りにいかないのは、他人に原因があるというような「他責的傾向」などが考えられます(「認知行動療法」)。

これはこの指導者だけでなく、私も含めて人間である限り、全ての指導者に言えることだと考えます。

特に選手やチームを何とか強くしたいと考えていると上記の傾向が増長されるリスクがあると懸念します。
常に自分の思考の癖(傾向)を知る努力をし、振り返り、周囲や選手とのコミュニケーションを効率化、大切にしていく必要があると考えています。

今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。

次回は、「グリップの太さは、どのくらいがちょうどよい?」です。

※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。

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バド技術コラム「バド♪Remaking」の内容を実際に講習会でおこなっています。
ご興味のあるかたは、下記のリンクをご参照ください!

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ウェブサイト:http://badlesson.blog.jp/

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樋口 孝雄バドミントン技術研究・指導者(フリーランス)

投稿者プロフィール

バドミントン技術研究・指導者(フリーランス)
1966年2月4日生
東京都国分寺市在住
実践学園高等学校 女子バドミントン部ヘッドコーチ
平成29年度全国中学生大会神奈川代表コーチ

競技歴:1982~2001年
指導歴:2002年~

私のバドミントン生活は高校から始まりました。運動系全般が苦手な私でしたが、何かスポーツをやりたくてバドミントン部を選びました。
当時、技術指導者はいませんでしたので、仲間よりワンテンポ遅れてしまう自分が、どうしたら理論的に技術が身につくかを、常に考えるようになっていました。この頃の背景がベースになり、今の私の技術指導スタイルが確立されたといえます。

元来、教えることが好きなこともあり、十数年前に小学生の指導を始めました。時間が許す限り、バドミントンのみならず、他競技のDVDや書籍etc.情報を集めては分析・検証し、よりシンプルでわかりやすいスキルアップ方法とは何か、知識と経験を積み上げてきました。現在は、技術指導者のいない中学生を中心に、学齢前から成人までのサポート活動をしております。

同じ指導でも、すぐ体現できる人もいれば、時間のかかる人もいます。指導する側にも、個性を生かした工夫が求められていると、身につくまでの道のりが遠かった私自身の体験から、感じています。

これまでの蓄積と、今後のさらなる追求を少しでも共有でき、特にお悩みを抱えている方々の微力ながら、お役に立つことができれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

競技歴詳細:

東京都立小平西高→法政大学バドミントン同好会72

主催指導活動:

「癖動作矯正指導法」研究及びレッスン
→(http://minton.blog.jp/archives/306166.html)
西国分寺バドレッスン for 中高生 代表者
→ (https://minton.jp/Group/detail/158)
バドミントンNPO団体 東村山フリューゲルス代表者

外部指導活動(東京都内):

実践学園高等学校 女子バドミントン部ヘッドコーチ
平成29年度全国中学生大会神奈川代表コーチ
堀越高等学校 男子バドミントン部
練馬区立中村中学校
東久留米市立中央中学校
他中高計8校、一般3団体

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