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上打ち(オーバーヘッドストローク)回内動作(右腕の左捻じり)の構築
- 2018/7/9
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは。樋口です。
バドミントンの上打ちを始め、フォアハンド系のストロークは、右腕(手首〜肘;前腕)を左に捻る「回内動作」という動作が不可欠です。
これを初心者の内に漏れなくやるようにしないと、後で、振り癖などがついてしまい、矯正に非常に苦労することになってしまいます。
今回は、バドミントンの基本の「キ」である「回内動作」の構築(と矯正)方法について、まとめてみました。
最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。
(ステージ1)
【身体側で発生した全ての力を、シャトルに伝える右腕の捻り動作】
上打ち(オーバーヘッドストローク)のスイング構造は非常に複雑で、大別で3動作
①右腕の左捻り(前腕回内動作)
②右腕の縦旋回(肩支点)
③胴体(体幹)の左旋回
詳細には約8動作が連結されています(ハイブリッド状態)。
この内の上記①は、残り②③を合わせたパワーを、右腕の捻り動作でシャトルに伝えるのが重要な役割の1つになります。
(ステージ2)
【実際の動画】
(ステージ3)
【回内動作の原理と役割】
下記の図のように、グリコの腕の挙げ角度が、肩関節の構造上、肩にとって一番負担が少なく、パフォーマンスが高いと言われています(肩の「ゼロポジション」)。
これに、手首とラケットシャフト(棒)でできる角度が約90度になることにより、腕の捻り動作が入ると、ラケットはプロペラや団扇と同様に、手首の周囲を旋回する動作が発生します。
これでシャトルを弾き飛ばしますが、インパクトの際に手首まで伝わってきていた、胴体の左旋回や腕の縦旋回などで発生した全エネルギーも同時にシャトルに伝えます。
これにより重さや速さが加わった大きなパワーにより、シャトルが高速で飛行することになります。
【その他】
①【重要】この回内動作を行う際に、フォアハンドグリップの握り方に数ミリでも狂いがあると、打球はあらぬ方向に飛んでしまうことになります。下記で確認を強く推奨いたします。
(→「いまだから改めて考える「フォアハンドグリップ」の握り方」2016/5/30コラム)
②バドミントンはシャトルが非常に軽い分、体勢が崩されてピンチを凌ぐ際、回内だけでも速めの球で弾き返せます。
③これは「投球技術」に属するものですので、野球の投球、テニスのスマッシュやサービス、ハンドボールのシュートなど、個々の競技特性により細かい違いはあるものの、基礎原理部分(回内動作、腕を挙げる角度など)は同じです。
[参考:]
1) 回内動作とは?
2)運動連鎖とは?
今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は、「上打ち(オーバーヘッドストローク)上半身のスイングフォームの構築(右腕の縦旋回動作(縦振り)+回内動作(腕の左捻じり))」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。
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バド技術コラム「バド♪Remaking」の内容を実際に講習会でおこなっています。
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