上打ち(オーバーヘッドストローク)スイングフォーム構築(&矯正)のコツ(ステージ1:脚の入替なし編)

こんにちは、樋口です。

今の時期、部活動やジュニアや大人のクラブにおいて、初心者が入ってきて、しばらく経った頃ではないでしょうか?

この時期にしっかりと上打ち(オーバーヘッドストローク)のフォームを学ぶことは非常に大切なことです。

前々回(回内動作)、前回(上半身全体)に続き、今回は第3弾で「全身運動」になります。
じっくりと、上打ちスイングフォームの全身フォームの基礎について、考えてみたいと思います。
最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。

 

(ステージ1)
【素振りによるスイングフォームの構築が重要】

上打ち(オーバーヘッドストローク)のスイング構造は非常に複雑で、大別で3動作(①右腕の左捻り(前腕回内)、②右腕の縦旋回(肩支点)、③胴体(体幹)の左旋回)、詳細には約8動作が連結されています(ハイブリッド状態)。

ですので、初心者が最初に学ぶには敷居が高いといえるのですが、上打ちがラリーのメイン動作であるバドミントンでは、早い時期に習わないと始まらない事情があります。(これがバドミントンを難しくしている要因の一つと考えています。)

この複雑な上打ち動作を構築するには、素振りがとても有効です。
打球をしない分、フォームの構築に集中できるからです。

練習の冒頭あたりに、毎回数分入れて戴くだけでも、綺麗なフォームの構築、固定を大いに期待できます。

 

(ステージ2)
【実際の動画】


上打ち1  上打ち2  上打ち3 上打ち4 

上打ち5 上打ち6 

上打ち7 

上打ち8-1

上打ち8-2 上打ち9上打ち10

 

 

【備考】
このフォームができましたら、第4弾として、次はゆっくりと足(左右骨盤)を入れ換える、バドミントン特有の基本フォームへと進みます。

足を入れ替える目的は、打球後の移動(フットワーク)をなるだけ速くするために、スタートしやすい姿勢を打球動作中に同時進行で作ることにあります。

(バドミントンはシャトルの滞空時間が短い競技なので、スイングしながら、小学校の運動会で言うところの「よーいドン!」の形をゆっくりと作ります。)

バドミントンは床からパワーをもらっています(床反力)。打球中に足を床から離し入れ換えることは、打球する力を減じてしまいます。

しかしながら、打力を減じてすらも、打球後の戻りの速さ(フットワーク)が大事というのが、バドミントンという競技の特性と考えます。

お試しください。

今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。

次回は、「上打ち(オーバーヘッドストローク)上達チェックシートの公開」です。

※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。

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バド技術コラム「バド♪Remaking」の内容を実際に講習会でおこなっています。
ご興味のあるかたは、下記のリンクをご参照ください!

フェイスブック:https://m.facebook.com/groups/314503432652620
ウェブサイト:http://badlesson.blog.jp/

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樋口 孝雄バドミントン技術研究・指導者(フリーランス)

投稿者プロフィール

バドミントン技術研究・指導者(フリーランス)
1966年2月4日生
東京都国分寺市在住
実践学園高等学校 女子バドミントン部ヘッドコーチ
平成29年度全国中学生大会神奈川代表コーチ

競技歴:1982~2001年
指導歴:2002年~

私のバドミントン生活は高校から始まりました。運動系全般が苦手な私でしたが、何かスポーツをやりたくてバドミントン部を選びました。
当時、技術指導者はいませんでしたので、仲間よりワンテンポ遅れてしまう自分が、どうしたら理論的に技術が身につくかを、常に考えるようになっていました。この頃の背景がベースになり、今の私の技術指導スタイルが確立されたといえます。

元来、教えることが好きなこともあり、十数年前に小学生の指導を始めました。時間が許す限り、バドミントンのみならず、他競技のDVDや書籍etc.情報を集めては分析・検証し、よりシンプルでわかりやすいスキルアップ方法とは何か、知識と経験を積み上げてきました。現在は、技術指導者のいない中学生を中心に、学齢前から成人までのサポート活動をしております。

同じ指導でも、すぐ体現できる人もいれば、時間のかかる人もいます。指導する側にも、個性を生かした工夫が求められていると、身につくまでの道のりが遠かった私自身の体験から、感じています。

これまでの蓄積と、今後のさらなる追求を少しでも共有でき、特にお悩みを抱えている方々の微力ながら、お役に立つことができれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

競技歴詳細:

東京都立小平西高→法政大学バドミントン同好会72

主催指導活動:

「癖動作矯正指導法」研究及びレッスン
→(http://minton.blog.jp/archives/306166.html)
西国分寺バドレッスン for 中高生 代表者
→ (https://minton.jp/Group/detail/158)
バドミントンNPO団体 東村山フリューゲルス代表者

外部指導活動(東京都内):

実践学園高等学校 女子バドミントン部ヘッドコーチ
平成29年度全国中学生大会神奈川代表コーチ
堀越高等学校 男子バドミントン部
練馬区立中村中学校
東久留米市立中央中学校
他中高計8校、一般3団体

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