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相手の細かい癖フォームから戦術の糸口を見つける!(基礎編)
- 2018/12/31
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは。樋口です。
ダブルスでショートサービスするとき、ショートサービスをプッシュするとき、前衛で後衛が打つ前など、どこを見ているでしょうか?
今回は、相手の構えや動作の細かい癖から戦術や攻撃の糸口を見つけてみます。
最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。
(ステージ1)
【概論】静止時の構えや動作の隙を見つける
「蟻の一穴」という言葉があります。堅牢な堤防などもアリが開けた小さな穴を放置しておけば、そこから堤防が決壊することもある。
小さな事実や現象にも抜かりなく目を配ることが大切という意味です。
剣術や武術、ボクシングなどでは、構えを非常に大切にこだわります。
構えの僅かなブレや偏りから、相手の攻撃を受けてしまい、全体の防御が崩されることがあるからです。
バドミントンも激しく動くスポーツですが、静止した状態から球を打つ場面がいくつかあります。
その際に、相手の構えや動作の癖や偏りなどを見つけて、そこに付け入ることは大切な戦術の1つと考えます。
(ステージ2)
【想定できる場面例】
❶ショートサービスするときに、サービスレシーバーに対して
❷ショートサービスをレシーブするときに、サーバーに対して
❸前衛で後衛に球が行っているときに、相手レシーバー達に対して
❹サイドバイサイド(守備陣形)のときに、前衛に対して
(ステージ3)
【具体的に目線を送る箇所】
以下の4つに大別致しました。
①立ち位置
前後左右にいずれかに寄ってないか確認する。
例えば、右に寄っていれば左に空きスペースが大きめにできるため、左を狙う。
②左腕
相手が左腕を下げていて、バック側に打球が来た場合、腕の重みで左肩が下がりすぎてしまう分、身体のバランスを左に崩しやすくなります。
例えば、左によろけたり、スイングで右肩が前に出すぎて、上半身が左に旋回してしまったりというようなリスクが高いです。
③右肘(ラケット面)の高さ
低ければ、サービスなら、ドリブンサービスやロングサービス、その他でしたら、肩口など高めの配球が効果的です。
逆に上げていれば、ラケット面とサイドの距離がやや遠くなる分、サイドのショートサービスや配球が効果的と考えます。
姿勢を低くする際に、膝を大きく曲げる方法ですと、両膝が前方向に出る分、重い頭部が後ろに傾き、前後のバランスをとるような現象が発生しがちです。
結果、股関節が伸びてしまい、上半身が真っ直ぐに棒立ちになり、膝がものすごく曲がるという姿勢が生まれがちです。
この棒立ち姿勢は、重い頭部がやや高い位置に、床から垂直に置かれる状態になるため、前後左右に振られると頭部が落下するような状態になり、姿勢を大きく崩しやすくなります。
⑤親指
バックハンドで打とうとする際、無意識で親指を立てているケースがよく見られます。
その際は、フォア側を狙うと対応が遅れると考えます。
以上、細かい点について記載致しましたが、このような「蟻の一穴」的戦術もシビアな局面では、効果を奏するものです。
また逆に、なんか思い通りに試合が進まないなあというとき、もしかしたら、相手に見られているかもしれません!
是非、お試しください。
今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は、「指導者は、イライラのコントロールができないと、怒りの「感情」を招き、最悪、暴言や暴力といった「行動」を生むリスクがある」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。
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