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フォアサイドのオーバーヘッドで体勢が崩れてしまう
- 2018/9/3
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは。樋口です。
フォアサイドのオーバーヘッド(上打ち)で跳びついたときなどに、なんだかスマッシュ等の威力が減じている感じがする経験はありませんか?
今回はフォアサイドに跳びついた際のオーバーヘッドストロークを体軸の視点から考察してみます。
最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。
(ステージ1)
【原因1】フォア側に来た球に跳びついてインパクトに向かう際に、軸脚(左脚)が内側に残ったまま跳んでしまっている(開脚状態)ので、軸脚がない状態になっている
【原因2】フォア側に来た球に跳びついてインパクトに向かう際に、軸脚(左脚)が曲げてしまっている分、軸脚がなくなっている。
上記2つにより、大きな筋肉群がある胴体(体幹)の右旋回が阻害される分、打球のパワー減になっている
オーバーヘッドストロークは投球術に類する技術になりますので、軸脚が地について(床から床反力を得ながら)胴体を右旋回させることが、最高のスイングパワーを発揮できます。(打球局面)
しかし、バドは素速い移動(移動局面)が必要なスポーツですので、移動しながらスマッシュを打つというような、打球局面と移動局面がミックスされた瞬間が多く出てきます。
(スイング後に移動が発生しない野球投手やバレーボールアタッカーと異なる部分です)
投手などは打球局面(投球)のみ意識すればよいので、球速はある程度安定(極端な減速がない)します。
他方、バドは打球局面に移動局面(フットワーク)が混じるため、サイドに跳びつくなど動きの割合が大きくなると、止まって打つよりも、打球に減速(失速)がかかります。
ですので、大きな打球減速を防ぐために、ジャンプした際にも、空中で左脚の回転軸を作って、胴体を左旋回させることで、背筋群や腹筋群、お尻の筋肉群(臀筋群)など比較的大きな筋肉を稼働させて、パワーを増幅させます。
また、原因1からは打点が低くなるという欠点もあります。2足歩行の人間は、開脚すると頭部から床までの高さが低くなるのです。
【対策】
フォアサイドに左脚で跳び上がったらすぐに、右脚を左脚に引き寄せるようにして、「右足ー右腰ー左肩ー打点」を一直線にしたスイング回転軸を作り、骨盤を右旋回させる(左のお尻が右のお尻を前に追い抜かせる)
右脚を引き寄せることで、脚間の横幅が狭くなる分、身体(骨盤)の右旋回がしやすくなります(力学法則がある:例-スケート回転時は両脚を引き寄せる)。
着地は左足→右足の順番で着地します。
両足の間隔が狭くなることもホームポジション方向に上半身が傾く分、着地してすぐに重力で動きやすくなると考えます。
お試しください。
今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は、「怒りやイライラを抑えて指導する方策(アンガーマネジメント編)」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。
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