世界選手権の第1回大会は1977年スウエーデンで開かれた。
この時の女子ダブルス優勝は栂野尾悦子/植野恵美子組みであった。
以来40年、日本チームの久々の優勝は、奥原選手の見るものを感動させる素晴らしい試合によってもたらされた。
最後まで諦めない、自分の持てる力を十分に発揮した試合は、対戦相手とともに称賛をされる素晴らしいものだった。
リオの準決勝の再現は、お互いの力をすべて発揮したまれに見る試合であったと思う。
22歳同士の対戦は、東京オリンピックまで続く素晴らしいライバル関係に思える。
この40年の間にも日本選手は素晴らしい結果を積み重ねてきてくれていた。
2015年インドネシア大会 桃田賢斗MS3位
2014年デンマーク大会 三谷美奈津WS3位、前田美順/垣岩玲佳WD3位
2011年イングランド大会 前田美順/末綱聡子WD3位
2007年マレーシア大会 坂本修一/池田信太郎MD3位、小椋久美子/潮田玲子WD3位
など
日本チームの司令塔 朴柱奉監督に至っては5つの金メダルを獲得している。
1985年 MD、XD
1989年 MD、XD
1991年 XD
発足当初は3年ごとに、その後2年ごとに開かれていた世界選手権は、今ではオリンピック開催年を除く毎年大会になっている。
来年の開催は中国南京市で、再来年の2019年にはスイスのバーゼルの開催が決まっている。
開催国最多はデンマークの4回、インドネシア・イングランドの3回、中国が来年3回目の開催となる。
ところで日本での開催は一度もない。
東京オリンピックの開催とともに バドミントン世界での日本の存在感が高まることを期待したい。
そんな点からしても奥原選手の優勝は意義深いものとなったはずだ。