3人の世界的によく知られた存在が新たなキャリアをスタートする。
ケネス・ヨナセン(デンマーク)、シャー・シュアンゼ(中国)、カン・キュン・ジン(韓国)の3人が、
ゴールドコースト(オーストラリア)でのスディルマンカップ監督としての最初の舞台を踏むことになるのだ。
初めてのメジャーイベントの監督をともにスタートするとは言え、それぞれに与えられた課題には多少の違いがあるようだ。
ケネスヨナセンは実力者ぞろいの安定したチームを任されているのだが、シャーシュアンゼ率いる中国チームは、若手とベテランの混じったチームを上手くまとめなければならない。
カンキュンジンはオリンピック後に主力が引退し実力が不確定な選手の多い韓国チームを率いることになる。
韓国は台湾、ロシアとともに1Bグループに入った。苦しい状況の中カンキュンジン監督は
「私にとって初めてのビッグトーナメントで、興奮している。何をするにも始まりと終わりがあるとは言うものの、チームを栄光に導けるように自分の全力を尽くすのみだ。
男子ダブルスから主力選手が引退をし、不安要素の多い中でスタートすることになるが、若手選手には良いチャンスを生かし、実力を証明して欲しい。
韓国の男子ダブルスは従来から大きな期待を集め、大変なプレッシャーの中で戦ってきている。引退した選手の決断を尊重し彼らの新たな道を応援したい。若い選手が彼らの重責を背負えるように後押しをしてあげたい。
世界ランキングの上では上位進出を危ぶむ声が多いとは思うが、能力は十分にある。
加えてこの大きな舞台では思わぬことが起こりうるし、ある意味奇跡の連続でもあることは過去のこの試合でも経験している。
ファイナルに到達することに希望を持っている。」と語った。
14回のスディルマンカップで10回の優勝をしてきた中国を率いることになったシャーシュアンゼは
「中国チームは様々な意味で新しくなった。しかしプレーにおいて全力を尽くさなければならないことに変わりはない。
強いチームであったことによって抑え込まれていた若い力がチャンスをつかむ時が来た。
スディルマンカップは総合力を競う大会だ。ただ結果を追い求めるのではなく、選手のコンディションや対戦成績などを踏まえ、オーダーを組んでいきたい。」と述べた。
インド、インドネシアと同グループになったデンマーク監督のケネスヨナセンは
「去年のトマスカップでもそうであったようにスディルマンカップでもプレッシャーは変わりなくある。
しかし選手たちは忙しいスケジュールの中、大会に向けての準備をしコンディションを整えている。
厳しいグループに入ったので、あまり先を考えず、一戦一戦をしっかり戦わなかればならない。
女子のリリアナナチル選手が引退したとは言え、インドネシアは相変わらず強い。インドの実力も登り調子だ。
簡単に終えられる試合はないだろう。」と警戒をしている。
3人の手腕がどう発揮されるか、大いに期待したい!!!
参考:BWFホームページ要約http://bwfbadminton.com/2017/05/19/new-generals-cautious-on-eve-of-battle/