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体育館のコートがとれなかった。どこで練習しよう?
- 2017/4/10
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは。樋口です。
公共体育館が混んでいて、くじ引きにハズレてコートがとれなかったことや、2時間位待たされた経験ありませんか?
そんなとき、外でもできたらイイなあと思いませんか?
でも風があって…ですよね〜。
じつは同じことを考えたドイツ人の方が、屋外用バドミントンを開発していたのです!
今回は屋外でのバドミントンラリー練習をご紹介させて戴きます。
最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。
【1】屋内がとれなかったら、屋外用バドミントンといえる「クロスミントン」でラリー技術を磨く
合理性の大好きなドイツ人が、屋外でバドミントンやスカッシュ練習をできないかと考え出した「クロスミントン」というラケットスポーツがあります。
技術に関してはバドミントン技術の多くを流用できます(ラケットとシャトルを使うので技術に共通部分が多い)。
これを利用しない手をありません。
【2】バドミントンの屋外での大敵「風」を制する
バドミントンの大敵は風ということはご存知と思います。ちょっとした風でもシャトルが大きく戻されたり、横に外れて木に引っかかっちゃったりと、プレーヤーのやる気を思いっきり削いでくれます。
この部分をシャトルの羽根部分の長さを短縮することと、重さをやや加えることで、風の抵抗を軽減し、気ままな方向に風が吹く屋外でもラリーをすることが可能になっています。
【3】バドミントン技術向上にプラスになる内容
①オーバーヘッド系フォームを整える効果が期待できる
シャトル(「スピーダー」と呼びます)がバドミントンのものよりやや重い分、手首等で打つようなスイングフォームよりも、バドミントン本来の全身を使った(運動連鎖を利用した)基礎フォームをした方が、コースコントロールが圧倒的に安定します。
私が初中級者くらいのプレーヤーで試したみたかぎりでは、ラリーをしているうちに、スイングフォームが下半身から上半身にエネルギーを伝えていく現象(運動連鎖)に沿った、バランスのとれたものに改善する現象がみられました。
②シャトルが低く速く飛行する分、ラリーが速く、ダブルスのドライブ練習などに効果が期待できる
シャトルの羽根の部分が短く、合成繊維で表面がツルツルなので、風の抵抗が少ない分、シャトルがあまり減速せず飛行して来ます。
ですので、レシーバーはシャトルへの脳の反応速度、目の動体視力(向かってくる動き(KVA動体視力)と横方向の動き(DVA動体視力)双方)などが鍛えられます。
シャトルのスピードが速くても、ラケット面が大きく、大きなパワーも弾き返せるガットの太さがありますので、返球は容易にすることができます。
③シャトルが向かってきてくれる分、下方向や前方向への急発進が少なく、膝や腰にやさしい
何より嬉しいのは、シャトルが速い分、シャトルからレシーバーに近づいて来てくれることです。ですので、ラケットスイング技術に集中できることや、前に急に動かされて膝などを痛めるリスクが少ないと考えます。
④ラケットやシャトルも廉価で、シャトルも合成繊維なので壊れにくいため経済的
⑤ラケットがバドミントンのトレーニング用ラケットと同じくらいの重量(140~180g)なので、腕や手首などの強化にも効果が期待できる
《クロスミントンラケット(左)とバドミントンラケットとの比較》
【4】近くの公園など屋外を、より実戦に近いバドミントン練習の場にできる
コートが確保できなかった際などのスキマ時間や、部活で屋内練習が少なかったりする際に、屋外練習で基礎体力練習だけでなく、ラリー練習などより実戦に近い練習を、ラリーの楽しさも味わいながら練習できることは大きなメリットだと考えます。
また、クロスミントンという競技をうまく取り入れることでバドミントンの技術スキル向上を図るだけでなく、クロスミントン競技そのものの技術も向上すると考えます。(ドイツ生まれということで、国際大会もあるとのことです)
《参考動画》
(動画リンク元:スポーツオーソリティ)
(動画リンク元:スピードミントン社ジャパン)
※↑アスリートや上級者の方たちも取り入れられているそうです。
まさにwin-win、一石二鳥ではないでしょうか。
お試しください。
参考リンク:
今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は、「素速いグリップ握り換えのコツ(グリップチェンジ方法)」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点、ご理解の上で、お読み、お試しくだされば、ありがたいです。