こんにちは。
N-fitの西澤です。
今回は筋膜について少しお話してみようと思います。
まずは筋膜とはなのですが、簡単にいうと皮膚と筋肉の間を取り巻く膜組織。
鶏肉の皮と身の間のこれも筋膜。
なのですが、実際は浅筋膜と深筋膜に分かれます。
まず浅筋膜についてですが、表皮と言われる部分(俗に言う皮膚)があり、その下に真皮と言うヤケドなどで損傷してしまうと再生が厳しい組織があります。
さらにその下には脂肪層があり、さらにその下を筋組織層があります。
浅筋膜層は脂肪層と一緒にあります。
言い方を変えれば浅筋膜層は数が少なく隙間が多いため脂肪層が入り込んでいると言う感じです。
そしてその下にある筋組織層の上に深筋膜という膜があります。
深筋膜に至ってはさらにその下の組織に広がります。
ちなみに筋肉を繊維(深部)から見ると
筋繊維→包むもの→筋内膜→をまとめる→筋束をまとめる→筋周膜→をまとめる→筋外膜→俗いう筋肉(一単位)という順になります。
これは人の筋周膜です。
この一単位が集まり〇〇筋となるような感じです。
筋膜層は浅いところにあるものから深部にまで及びます。
そして筋膜は神経系などの受容体という組織なども多く点在するため、例えば筋肉が急激に伸びすぎないように感知したり、痛み刺激などを脳に送る仕事もしています。
筋膜という組織は基本的に織物のようになっていると言われています。
イメージ的にはセーターコンセプトという概念があります。
一枚のセーターは一本の毛糸で繋がるように、小さく一部分の筋膜というものとして見るのではなく、全体が繋がるといった考えを持つのがいいとしています。
例として上背部の筋膜部がほつれるような状況になると腰のあたりへのつっぱりや痛みになるという症状もあります。
治療のテクニックは色々とありますが、俗にいう筋膜リリースはほつれたり、折り重なったりしてしまった部分の影響による制限を解除するというような意味合いです。
筋膜はエラスチンとコラーゲンという組織からなり、エラスチンというバネのような繊維がセーターのように編み込まれている隙間を形を変える性質のコラーゲン組織が入り込み結合させている状況です。
不良姿勢や動作不全が長く続けばこのコラーゲン部分に変形が生じ、結果エラスチンごと形状を変えてしまい歪みと言われる症状や痛みなどが起こります。
日本は特にマッサージやリラクゼーションに長けており海外の評価も多いようです。
ですが残念なことにそれだけを求める患者の数も圧倒的に多いようです。
実際にこわばったところのリリースが完了したとしてもまた元へ戻ってしまうのは勿体無いですしね。
日頃からのストレッチやほつれないように正しい運動パターンを続けることに少し意識を変えてあげるのもありだと思います。
ストレッチなんかの場合、身体を一つの筒として、筒ごと伸ばすような感じで行うや捻れを入れて行うなどの方法があります。
運動やエクササイズに関しては評価をしないとアプローチしきれないのですが、、、
そしてこれは
テンセグリティーという模型ですが、建築家でデザイナーのKenneth Snelson氏の作品ですが、これは一つ一つの圧縮組織と呼ばれるものは張力組織がしっかりと支えることにより中心などに交わる棒や外部からの支えがなくても複雑かつバランスを保てる。=自立できる
というような構造になっています。
人体で例えると骨を支えているのは筋肉や靭帯、筋膜のような伸張性のある組織の結合組織です。
これらの組織のどこかにトラブルや滞りがあっては形(身体)として成り立たないということですね。
人間の身体っていろんなところでバランスを保ってるということですね。
さてさて今週は全日本シニアですね。
昨年同様私もグラストンという筋膜リリースを行いに行きます。
会場でお見かけの際はお声掛け下さい^ ^