バドミントンの成長における楽しさの3段活用

こんにちは。

バド育担当の齋藤です。

先日、日本体育協会公認指導者の更新研修を受けに行って参りました。

錚々たる面々が研修に参加されていました。

試合分析から課題の抽出と練習メニューへの発展といった流れの研修で自分とは異なる考え方や見方が多くあり刺激的な2日間でした。

そんな中、このブログを読んでくださっている方にお会いしましてビックリでした。

このブログを楽しみにしてくださっているということに元気をいただきブログの更新をしております。

今回もどうぞお付き合いください。

 

 

楽しさとは何かを考えてみました


誤解を恐れずに言うと、私はバドミントンの指導において勝利を目指すこと、そして勝つために強くなることを大切にしています

だからでしょうか??

時々、「楽しければ良いんだよ。」といったことを言われることもあります。

とはいえ、バドミントンはスポーツである以上勝利を目指すことは非常に大切な要素だと考えています。(このことについて語りだしてしまうと長くなりそうなのでまたの機会に・・・。)

きっと先述の「楽しければ良いんだよ。」という言葉は「そんなに勝ちにこだわらなくても楽しくやろうよ。」という意味なのだと思うのですが・・・私の思い込みでしょうか(^_^;)

 

がしかし。

私は勝利を目指すことと強くなることを求めていますが、決して「楽しさがいらない」とは思っていません。

そして 『勝利を目指すこと、強くなることを目指す』 イコール 『楽しくないバドミントン』 ということでもないと考えています。

 

 

楽しさを整理してみると


では「楽しい」とはどういうことなのか・・・

ということでまずは辞書を引いてみました。

【楽しい】

心が満ち足りて,うきうきするような明るく愉快な気分である。

 

とあります。

 

私は中学生のカテゴリーを見ているのですが、実に様々な選手がいます。

ジュニアからやってきていて県でもトップレベルの子、ジュニアからやってきているけどなかなか勝てない子、中学から初めて上位進出を目指す子、経験者には勝てないからとあきらめ気味な子・・・。

そんな様々な選手たちを見ていて『楽しさ』には段階のようなものがあるのではないかと感じました。

その楽しさの段階を3つにまとめてみました。

  1. 友達と遊ぶ楽しさ
  2. バドミントンの楽しさ
  3. 見つけ出す楽しさ

それでは一つずつ考えてみたいと思います。

 

 

①友達と遊ぶ楽しさ


皆さんがバドミントンを始めたきっかけはなんだったでしょう??

子どもたちにバドミントンを始めたきっかけを聞いてみたところ、第一位は『友達に誘われた』でした。

多くの子が友達との関係からバドミントンに関わるようになると言えます。

このステージでの楽しさはズバリ、『友達といること』です。

友達といることが楽しいというこですから、キツイ練習や苦しいこと、友達と競い合うようなことも楽しいとは思えないという子がいてもおかしくないと思います。

ザックリまとめると、「友達といることが楽しい」ということは「友達といればバドミントンでなくても良い」という可能性もあるのかもしれません・・・。

バドミントン部ということを考えると、このステージの子がいるとなかなか練習が上手く進まなかったり、雰囲気がほんわかしてしまったり。なんとかしないといけないのでは!?と感じることでしょう。

しかし、逆に考えると、「この人とだったらなにをしても楽しい」と思える人ということでもあるので、友達ということを基準に考えると素晴らしい友達と言えるのかもしれませんね。

 

 

②バドミントンの楽しさ


友達とのつながりでなんとなく入った(という設定にしてみました)バドミントン部ですが、徐々に変化が起こります。

やっているうちに「バドミントンが楽しくなってくる」

皆さんもやっていくうちにどんどんのめり込んでしまったのではないでしょうか??

私もその一人です。

 

シャトルを打てた、ラリーが続いた、ゲームができた、ゲームに勝った!もっと打ちたい、試合したい!

バドミントンにはまってきている、もしくはバドミントンにはまった状態と言えます。

このステージでは、対人関係が友達から「バドミントン仲間」へと変化します。

友達同士の状態では見られなかった真剣勝負が見られるようになるということも一つの特徴と言えるかもしれません。

バドミントンは引き分けが無いスポーツですから、その中で勝つ喜びや負ける悔しさを含めて「バドミントンが楽しい」と感じているのではないでしょうか。

 

 

③見つけ出す楽しさ


この楽しさのステージの選手に関しては自分から求めるようになっていきます。

いわゆる「コツ」を自分で発見したり、相手の弱点に気付いたり、作戦を練ったり。

新しい発見や気付きが増えてきます。

そしてその「自分で見つける」ということの楽しさに気付く段階です。

「そういうことか!」

「わかっっちゃった!」

「気付きました!」

といった声が聞かれるようになるのが特徴でしょう。

 

なぜ「自分から求めるようになるのでしょうか」

それは「目標」や「目的」があるからではないかと考えています。

たとえば「全国大会に出たい」といった目標があったとしましょう。

出るためには「こうした方がいいんじゃないか?」「ここからあのコースに打てればライバルに勝てるのでは?」「もっとスピードを高めなければ」といった練習の中で目的を持つようになります。

目標、目的があると練習メニューの意味を考えたり、内容を工夫したりするようになってきます。

またこのステージでは、自ら取り組む姿勢が見られることも特徴の一つのように感じます。

見つけ出す楽しさとしましたが、自発的に取り組むから楽しいとも言えます。

なにより大切なことは「本当に自発的な目標である」ということだと思います。

誰かに言われてやらされているうちは中々この楽しさには気づけないのかもしれませんね。

 

 

おわりに


自発的な取り組みはなにをするにしても楽しくなるのではないでしょうか。

生涯教育の考え方でも、「何を学習させるのか」ではなく「そこから何を学びとるのか」ということが前提にあり、自ら学びを求めることが生涯学習につながっていきます。

 

第1ステージでの楽しさは友達、つまり他者に依存します。

Aさんとは仲がよいから楽しい、Bさんとは楽しくない。

自分ではなく楽しさを決める要素は他者にある状態です。

 

第2ステージではバドミントンのプレーに対して自発的になってきています。

「バドミントンが楽しい」だけど「きついトレーニングはイヤ・・・。」といった感じでしょうか。

強くなるためにはもう少し!といったところまできていますね!

 

第3ステージではバドミントンのプレー以外にも強くなるために必要なことと結びつけることができるようになってきます。

「バドミントンで勝つためには、このトレーニングが必要」というようになってくるとかなり自発的になり、指導者への質問内容などもかなり具体的になってきます。

そういえば、以前「県で一番になりたいんです」と言ってきた選手はその宣言以降練習への取り組み方はもちろん、私生活も大きく変化しました。

なにより「強くなりたいんなら・・・」という魔法の言葉をかけると顔つきが変わったのを思い出します。

自発性を引き出すためにも、まずは「バドミントンにはまる」ということが第一歩と言えるのかもしれませんね。

 

ではでは、今回は長くなってしまいましたがお付き合いいただきありがとうございました。

 

sasayjimage

トップ選手は日頃どんなことを感じながら取り組んでいるのか。。。

気になりますね。

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齋藤 聡史バドミントンで社会共育

投稿者プロフィール

■ 生年月日:1985 年 12 月 23 日
■ 身長(cm) / 体重(kg):178cm / 70kg
■ 血液型:B型
■ 出身地:静岡県
■ 経 歴:入野中学校 → 湖東高校 → 天理大学
→ビーウェイ株式会社→総合型地域スポーツクラブ

中学時代は棒高跳びで静岡県5位入賞。
高校進学後に地域のクラブチームにてバドミントンを始めました。
大学にて生涯教育に出会い、バドミントンと生涯学習に興味を持ち、現在は総合型クラブにて社会体育活動の場と機会の提供に携わっています。

「地域の家づくり」を目標に青少年のバドミントン指導に注力しています。
バドミントンの競技力向上を通じて選手とともに勉強の日々!
信州の南側で活動しています♪

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