- Home
- レシーブやロビングが腕打ちになってしまう。原因はなに?(上半身の姿勢)
レシーブやロビングが腕打ちになってしまう。原因はなに?(上半身の姿勢)
- 2017/11/6
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは。樋口です。
スマッシュやプッシュのレシーブやロビングなどアンダーハンドを打つ時に、安定して返球できないことはありませんか?
よくあるのが、見た目、腕だけを振り抜いているようなスイングが原因のことがあります。
さて、この腕だけを振り抜いているようなスイング「腕打ち」はなぜ発生するのでしょうか?
原因はどこにあるのでしょうか?
今回はその原因、構造と対策を考えてみます。
最後まで宜しくお願い致します。
(ステージ1)
【腕打ちの原因】 レシーブの姿勢で、上半身が真っ直ぐになっていること
アンダーハンドのレシーブは、「前に押す動作」と「前方斜め上に振りあげる動作」のハイブリッドで構成されています。
並びは、「前に押す動作」→「前方斜め上に振り上げる動作」という順で連結しています。
「前に押す動作」は、前方に出した手首の少し前付近と腹部間の前後の距離内で行われます。
よって、上半身が真っ直ぐですと、肩と腹の間の前後距離がほぼゼロなので、その分、前に押す距離が短くなります。よってシャトルを前に押し返す力が弱くなってしまいます。
弱くなる分を補おうと、前方斜め上に振りあげる動作を大きくしてしまいます。しかし、前方向にラケット面は移動していないため、強く押し返す効果は低くなります。
大きく腕を振っているが、距離が出ない、すなわちそれが「腕打ち」という形で見えます。
(ステージ2)
【対策】前傾姿勢をとり、右肩と腹部の距離を出すようにしてスイングする
前傾姿勢は両股関節を曲げるようにします。股関節を曲げると自然に両膝も軽く曲がります。
膝を曲げても上半身は真っ直ぐということもありますので、曲げる意識は股関節がよいと考えます。
スイングは右腕で行われますので、右肩を支点とした円軌道です。 前傾姿勢をとり右肩が前に出ると、腹部付近から右肩の下の位置までは、ちょうど円の下の部分にあたり、ラケット面は後方から前方方向に移動する軌道になります。
ですので、強く前方方向にシャトルを押し出すことができます。
因みに、ラケット面は右肩を過ぎると、肩を支点にした円運動に基づき、前方斜め上方向に移動していきます。これで、シャトルが斜め上方向にも移動し、ネットを越えていきます。
バックハンドの際には、左肘、左肩を後ろに引きます。連動して、右肩、右肘が前に出る(左腰を支点に上半身のみ半身に捻れる)分、前に押せる距離はさらに拡がり、より強く返球できます。
フォアも右斜め前に右肩をやや捻り出すようにすると(腰支点で)、上記と同理由でより強い返球が出ます。
お試しください。
今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は、「急発進のコツ!〜カラダは急に進めない!?」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点、ご理解の上で、お読み、お試しくだされば、ありがたいです。