プッシュレシーブやドライブレシーブなどで相手の体勢を崩すコツ

こんにちは。樋口です。

ダブルスやシングルスでもレベルが上がってくると、ただ闇雲に強く打つだけでは返球がより速くきたりして、苦しい状態に追い込まれてしまうことがあります。

コースやタイミングをうまく変えて対応することが一つの考え方ですが、速いシャトル展開の中で、それらをおこなうのは非常に高度なテクニックが要求されると考えます。

そこで、もう一つの考え方を加えて、配球にバリエーションを出していきたいと考えます。
今回も最後まで宜しくお願い致します。

 

(ステージ1)
【具体的な打法】シャトルを「押す」「流す」打法で、緩急及び高低差をつけ、相手のバランスを崩す

押す打法については、下記を参照ください。
http://badnet.jp/archives/13862/

流す打法については、下記を参照ください。
http://badnet.jp/archives/12717/

※今回はスライスする方向がやや縦方向になります。

 

(ステージ2)
【考え方】

「緩急」といっても、速く振ったりゆっくり振ったりするばかりではありません。高速ドライブやプッシュの応酬の中では、スイングを調整する時間は僅かです。その中でスイング速度を加速したり、逆に減速したりとスイング速度で調整するのは至難の技です。

シャトルのパワー(力積)というのは、大きく3つの要素で構成されています。

①ラケットのスイングスピード(加速度)
②選手やラケットの重量(質量)
③接触時間(ガットの反発力)

①は、上記の理由から実施が中々難しいとして、②③はラケットを打球方向に床と平行に押し込んでやることで、面とシャトルとの接触時間が長くなる分、 シャトルに体重などの重さ(質量)が載り、かつガット反発力も増したいわゆる「重い球」での返球ができます。

緩急の「緩」は、「流す」打法によって、シャトルとガットの接触時間を減らすことで、 上記②③を減らすことができ、パワーを削ぐことができます。

加えてコルクをスライスすることで、シャトルの方向転換が速くなるため、極端な失速なく、シャトルのコースが床向き(下向き)に下方修正されます。

 

(ステージ3)
【期待される効果①】 「押す打法」(重い球)で相手のボディーなど高めを狙うと、相手の脚を止めることができる

《押す打法打ち方》

押す打法で当たれた重い球を返球するには、押されないためにふくらはぎ(腓腹筋)やモモ(大腿四頭筋)、モモ裏(ハムストリングス)、お尻(大臀筋)など下半身の筋肉に力を入れる(収縮させる)必要があります。

相撲をイメージしてみると分かりやすいと思います。押し返すには、特に下半身の踏ん張りが必要なのです。そのようにして脚周りの筋肉に力がはいり、筋肉が硬く収縮すると、動きが悪くなる分、身体全体の動きも一時停止してしまいます。

これがいわゆる「相手の脚を止めた」という状態です。

 

【期待される効果②】相手の脚が止まったら、下向きに飛ぶ球で相手を下方に崩す(流す(スライス)打法)

《流す(スライス)打法打ち方》

流しレシーブ1 流しレシーブ2 流しレシーブ3流しレシーブ4 流しレシーブ5 流しレシーブ6

上記で、相手の脚を一時的に止めることができたらすかさず、「流す打法」でスライスをきかせて、シャトルのコースを下方(床に向かうコース)に修正して、相手の体勢を下方に崩します。

 

(ステージ4)
【注意点】崩す球は「ネット前に落とす球」ではなく、「下向きに飛ぶ球」として認識する

相手の脚を止めた時点で、下方向(アンダーハンドなど)でレシーブをさせれば、体勢が崩れる可能性は上がります。相手を安定した体勢で打たせなければ、返球可能コースを減らすことができる分、こちらが有利になります。

しかし、「ネット前に落とす球」で相手を崩そうとすると、球速が遅くなる分、相手に対応時間を与えてしまうため、プッシュなど反撃を受けてしまうリスクがあります。

ここは、流す打法で球速を余り落とさずに、「下向きに飛ぶ球」を打つことが肝要です。

お試しください。

今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。

次回は、「レシーブやロビングが腕打ちになってしまう。原因はなに?(上半身の姿勢)」です。

※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点、ご理解の上で、お読み、お試しくだされば、ありがたいです。

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樋口 孝雄バドミントン技術指導者(フリーランス)

投稿者プロフィール

バドミントン技術指導者(フリーランス)
1966年2月4日生
東京都国分寺市在住
競技歴:1982~2001年
指導歴:2002年~

私のバドミントン生活は高校から始まりました。運動系全般が苦手な私でしたが、何かスポーツをやりたくてバドミントン部を選びました。
当時、技術指導者はいませんでしたので、仲間よりワンテンポ遅れてしまう自分が、どうしたら理論的に技術が身につくかを、常に考えるようになっていました。この頃の背景がベースになり、今の私の技術指導スタイルが確立されたといえます。

元来、教えることが好きなこともあり、十数年前に小学生の指導を始めました。時間が許す限り、バドミントンのみならず、他競技のDVDや書籍etc.情報を集めては分析・検証し、よりシンプルでわかりやすいスキルアップ方法とは何か、知識と経験を積み上げてきました。現在は、技術指導者のいない中学生を中心に、学齢前から成人までのサポート活動をしております。

同じ指導でも、すぐ体現できる人もいれば、時間のかかる人もいます。指導する側にも、個性を生かした工夫が求められていると、身につくまでの道のりが遠かった私自身の体験から、感じています。

これまでの蓄積と、今後のさらなる追求を少しでも共有でき、特にお悩みを抱えている方々の微力ながら、お役に立つことができれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

競技歴詳細:

東京都立小平西高→法政大学バドミントン同好会72

主催指導活動:

「癖動作矯正指導法」研究及びレッスン
→(http://minton.blog.jp/archives/306166.html)
中高生のためのバドミントン技術レッスンプロジェクト(西国分寺)代表者
バドミントンNPO団体 東村山フリューゲルス代表者

外部指導活動(東京都内):

堀越高等学校 男子バドミントン部
実践学園高等学校 女子バドミントン部
練馬区立中村中学校
東久留米市立中央中学校
他中高計10校、一般3団体

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