オーバーヘッドで左手はどう動かしたらいいの?

こんにちは。樋口です。

オーバーヘッドストロークで、右腕の動きはラケットを持っている分、強くフォームは意識されますが、意外にその陰に隠れて左手、左腕の動作はあまりはっきりとは意識されないのではないでしょうか?

今回はそんなバイプレーヤー(脇役)的な存在の左手左腕の動作に着目してみたいと思います。

最後までお付き合いいただけると幸いです。

 

(ステージ1)
【実際の動作】左腕を縦に降ろし、左手を鼻の前で立てる

左腕1 左腕2 左腕3 左腕4 左腕5

左腕横1 左腕横2 左腕横3 左腕横4 左腕横5

 

(ステージ2)
【各動作の効果】
(1)「左腕を縦に降ろす」部分の効果

①手のひらを前にして降ろすときに、肩を支点とした円運動で、左手が大きく前方に突き出ます。これにより、胸の大きな筋肉(大胸筋)がピンと張ったままになりますので、スイング時の大きなパワー源になります。

左腕横2

 

②左腕を降ろしていくことで、上半身が半身から正面に向いていきます(右肩が前方向に左回旋していく)。

左腕3 左腕4

左腕を降ろしていくと、左肩正面辺りの位置からやや後ろ向きに腕が動く分、後ろ向きに働く力が発生します。その力で腕の付け根の左肩が後ろに回りやすくなるため、上半身が正面を向きやすくなります。(通常、インパクト時に上半身は一瞬、正面を向いています)

 

③左腕を下げるときに、若干、上腕(肘〜肩)が右回転(内旋)、右上腕もテイクバックで右回転することで、両腕全体が雑巾を絞るように捻れる分、捻り戻しのパワー発揮が期待できる。

捻じり 捻じり2

 

(2)「左手を鼻の前で立てる」部分の効果

①身体の回転軸(左軸)を強化サポートする

左腕5

ラケット面が前に移動するときと同時に、左肘と左脇を左胸付近でたたんで、左手を鼻の前あたりに持ってきます。その際、指の第2関節に力を入れて拝むように指をまっすぐにします。

左胸〜左脇腹付近に左腕を畳んで接触させることで、スイング時に身体を支えている回転軸(左軸:右肩〜左足を結ぶ線で身体が左回転する)を補強してくれる効果が期待できます。

崩れた体勢 ←回転軸が崩れている

体幹力(上半身維持の筋力)がない方(子どもや女性など)の場合は、インパクト時に後方や左方向に大きく上半身が倒れたり、左膝が大きく曲がったりして、回転軸が崩れてシャトルが飛びにくい現象がよく見られます。

この動作は、回転軸を補強して、シャトルを飛びやすくする効果が期待できます。

 

(3)よく見られる好ましくない左腕の動作

※パワーや体幹力(バランス維持筋力)などが強い成人男性等は、左肘を曲げる動作でも足りてしまう場合があります。

お試しください。

リンク (参考→2016/12/26コラム 「オーバーヘッドの振り出しでラケット面ってどこを動いてるの?」

 

今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。

次回は、「体育館のコートがとれなかった。どこで練習しよう?」です。

※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点、ご理解の上で、お読み、お試しくだされば、ありがたいです。

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樋口 孝雄

樋口 孝雄バドミントン技術指導者(フリーランス)

投稿者プロフィール

バドミントン技術指導者(フリーランス)
1966年2月4日生
東京都国分寺市在住
競技歴:1982~2001年
指導歴:2002年~

私のバドミントン生活は高校から始まりました。運動系全般が苦手な私でしたが、何かスポーツをやりたくてバドミントン部を選びました。
当時、技術指導者はいませんでしたので、仲間よりワンテンポ遅れてしまう自分が、どうしたら理論的に技術が身につくかを、常に考えるようになっていました。この頃の背景がベースになり、今の私の技術指導スタイルが確立されたといえます。

元来、教えることが好きなこともあり、十数年前に小学生の指導を始めました。時間が許す限り、バドミントンのみならず、他競技のDVDや書籍etc.情報を集めては分析・検証し、よりシンプルでわかりやすいスキルアップ方法とは何か、知識と経験を積み上げてきました。現在は、技術指導者のいない中学生を中心に、学齢前から成人までのサポート活動をしております。

同じ指導でも、すぐ体現できる人もいれば、時間のかかる人もいます。指導する側にも、個性を生かした工夫が求められていると、身につくまでの道のりが遠かった私自身の体験から、感じています。

これまでの蓄積と、今後のさらなる追求を少しでも共有でき、特にお悩みを抱えている方々の微力ながら、お役に立つことができれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

競技歴詳細:

東京都立小平西高→法政大学バドミントン同好会72

主催指導活動:

「癖動作矯正指導法」研究及びレッスン
→(http://minton.blog.jp/archives/306166.html)
中高生のためのバドミントン技術レッスンプロジェクト(西国分寺)代表者
バドミントンNPO団体 東村山フリューゲルス代表者

外部指導活動(東京都内):

堀越高等学校
練馬区立中村中学校
東久留米市立中央中学校
他中高計8校、一般2団体

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