こんにちは。
バド育担当の齋藤です。
前回は定番のフットワーク練習である指示出しフットワークについてお話しさせていただきました。
今回は前回の続きといいますか、実際にフットワーク練習でフェイントに強くなっていくにはどうしたらいいのだろう?ということについてご紹介したいと思います。
フェイントに対する選手の反応
フットワーク練習中にフェイントに引っかかってしまうこと・・・
ありますよね。
まずはフェイントに引っかかった後の反応についてパターンを分類してみます。
- ひっかかっちゃって「アチャー」ってなる。
- ひっかかっても「くそー!」って動く。
- 次は絶対引っかからねえぞ!って負けず嫌い魂に火をつける。
いかがでしょうか?
皆さんのチームに多いのはどのタイプでしょうか。
問題はやられっぱなし
3つに分類しましたが、境界線は①と②にあります。
①ではひっかかってそのまま動きを止めてしまっています。
つまり!
実戦だったとしたら相手に点を取られてしまっているわけです。
②ではひっかかっても「次」に向けての動きを始めています。
③は相手がフェイントを使ってくると判断しすぐに対応をしていますね。
これを踏まえてフェイントへの対応策は二つ
- フェイントにひっかからないようにする。(色々な方法が考えられますね)
- フェイントに引っかかってもすぐに取りに行く。
と言えるでしょう。
頭を切り替えるためにひっかかった自分を認めること
やはりフェイントにはひっかからないようにするのが一番です。
とはいえ、気を付けていてもひっかかってしまうことはあるものです。
そうなってくると大切なことは・・・
『フェイントにひっかかってもすぐに取りに行く。』
ということです。
フェイントにひっかかってそこで「止まってしまう」
これはフェイントにひっかかった時点で思考が停止してしまっています。
フェイントに引っかかる → 「あ・・・」となっています。
そこで
「ひっかかったぁ!」
の登場となります。
「ひっかかったぁ!」の狙いその1
フェイントに引っかかること自体は最悪のケースではないということを理解する。
フェイントには引っかからないに越したことはありませんが、引っかかってしまってもその後の対応でラリーがつながればチャンスはあります。
フェイントにひっかかって「あ・・・」と止まってしまう選手はフェイントに引っかかることがダメなことと認識しているのかもしれません。
ひっかかっても「ひっかかったぁ!」と言えばOK!というルールを設けるということは、逆に引っかかったにも関わらず「ひっかかったぁ」と言わないと注意を受けます。
視点が変わることでフェイントに引っかかることは絶対的なNGではないと理解してもらう狙いがあります。
「ひっかかったぁ!」狙いその2
ひっかかってもすぐに動き出すためには思考をすぐに切り替えることが必要です。
実は「ひっかかったぁ!」の後には(けどそこから動く!!)という言葉が続きます。
フェイントに引っかかった時には最初のうちは
「あ・・・やべ。」と思ってしまいます。
がしかし。
「あ・・・やべ。」と思っている間にもシャトルは飛んできています。
速やかに頭を切り替えるためにも一刻も早くフェイントに引っかかったことを理解したい場面です。
ひっかかったこと自体は最悪のケースではないわけですから、そこからいかに次の動きを早急におこなうことができるかが勝負の決め手となります。
「やべ。」と思う隙を頭に与えず、すぐさま引っかかったという事実を認識することで次の動きにつなげることができるのではないかということですね。
おわりに
フェイントを交えたフットワーク練習のポイントをまとめてみました。
- できるだけフェイントに引っかからないようにする。
- フェイントに引っかかった後の対応をいかに早くできるか。
やはりこの二つではないでしょうか。
大会で勝ち上ろうということを考えると様々なタイプのプレーヤーに勝たなくてはいけません。
バドミントンは対人スポーツですので相手によって様々なタイミングや技術があります。
そんな中フェイントに引っかからずに勝つということは現実的ではありません。
やはり、ひっかからないように練習しつつも、「ひっかかった後の対応」を高めることが重要なのではないでしょうか。
頭での理解や切り替えのためにも声を出しながらの練習はおすすめです。
また皆様からの感想やご意見をお待ちしています。
ではでは今回もお付き合いいただきありがとうございました。