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スピンネットをスピンネットで返球したい!
- 2017/7/24
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは。樋口です。
ネット前でのスピンネット返しずらいですよね〜。
基礎打ちでヘアピンの打ち合いをやった時にも、スピンネットが上手な人とやると、ネットミスやあらぬ方向に返球が飛んで、最悪1球も返せないこともあります。
こんな返球のやっかいなスピンネットを返球するコツをまとめてみました。
今回も最後までお付き合いの程、宜しくお願い致します。
(ステージ1)
【原因】返球しずらいのは、シャトルの回転(スピン)方向に逆らって打つから
シャトルが、激しい回転(スピン)が巻き起こす小さな乱気流や揚力などによって、不規則な動きをした際に、シャトルの回転方向を意識せず打球しようとすると、乱気流や揚力によって弾かれてしまいます。
また、コルクが横や上を向いている時に打球しようとしても、シャトルの羽根部分をインパクトしてしまう分、シャトルはそもそも飛びません。
(ステージ2)
【対策】相手のラケット面の移動方向(シャトルの回転方向)をよく見て、同じ方向にスピンをかける
スピンネットはシャトルに特定方向に向けて強い回転をかけることによって、色んなシャトル飛行軌道に変化を生じさせますので、その回転方向をしっかり見て、同じ方向にスピンをかけることによって返球すると軌道が乱れません。
上記の特定方向とは、空間の「左右前後」の基本4方向になります。それら4方向どちらに回転(スピン)がかけられたか、しっかり見て、左なら自分は右、右なら左、前なら後ろ、後ろなら前とスピンをかけます。
自分から見た方向からは、表現が逆になりますが(例;相手の右スピン→自分は左スピン)、回転は同じ方向にもっと激しくかけてやるという現象になります。
同じ方向により回転をかけるのであれば、特に反作用も発生しないので、シャトルは荒れたり、浮いたりせず同じ方向にスピンし続け、相手コートに沈みます。
「スピン返し」とでもいいましょうか。
【その他のやり方】シャトルのコルクが下を向くまで待ってからインパクトする
ラケット面でコルクを叩ける状態になるまで、シャトルが落ち着くのを待ってからヘアピンやロブなどインパクトするようにします。
したがって、かなり打点が下になってしまうことが想定されます。相手の狙いはそこでもあるわけです。それをクロスネットやロブをなるだけ高く上げてレシーブに備えます。
(ステージ3)
【原理】なぜ、スピンするの?
スピンネットの「スピン;spin」は、「回転する」という意味になります。打球時にシャトルのコルク部分をラケット面のガットで擦るようにして、シャトル全体に強く回転をかけます。
回転がかかるとシャトル周囲の空気(モノにくっ付く性質(粘性)がある)も回転に巻き込まれて、回転方向に回るように流れます。
空気が流れるスピードの変化によって生じる揚力(飛行機が飛ぶ際の力)や空気の流れの乱れそのものによって、シャトルが横向きになったり、逆さまになったり、グルグル縦回転したり不規則な動きを呈します。
お試しください。
今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は、「即席!簡易版ハイバック」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。