こんにちは。
バド育担当の齋藤です。
9月になりましたね。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
8月の話題といえばやはりオリンピックでしょうか??
おかげ様で私の本業である総合型スポーツクラブにもバドミントンに関するお問い合わせも多くいただいております。
ちなみにバドミントン以外にも卓球のお問合せも多くオリンピック効果を感じます。
さてさて、タイトルにもあるように「フェイントに強くなる」ということを狙っておこなったフットワーク練習での選手の反応についてご紹介したいと思います。
ひっかかったぁ!!
指示だしのフットワークといえばバドミントンのフットワーク練習では定番かと思います。
今回おこなった指示だしフットワークはいたって普通!
指示を出されたところにフットワークをして素振りして戻ってくるというもの。
そこに、一つだけルールを追加しました。
指示出し係のフェイントに引っかかったら
大声で「ひっかかったぁ!!」と叫ぶというルールです。
なんと!
このルールを追加したことで練習の質が上がりました!
練習の質が変わるポイント
- 声を出すことで練習が盛り上がる。
- 指示を出す人が相手に一生懸命フェイントをかけようとする
ではもう少し詳しくみてみます。
声を出すことで練習が盛り上がる
やはり練習は声を出した方が盛り上がりますよね。
声を出せ!と言われて出させられている声ではなく、できれば自分から出してほしいもの。
今回の「ひっかかったぁ!」と言うのはルールなので中には言わさせられている選手も中にはいますが慣れてくると大きく明るく「ひっかかったぁ!!」と言えるようになってきます。
最初は言わされていて中々殻を破ることができない選手もいれば、すぐに声を出せる選手もいます。
また叫びたくないのか何なのか、フェイントにひっかからないぞ!って感じの選手もいます。このあたり、選手の反応を見ているとフェイントに対して強くなっていくためには二つの要素が必要なのではないかと感じました。
※この二つの要素に関しては次回ご紹介したいと思います。
逆に指示を出していてフェイントで上手く相手をだませると「よっしゃ!」というような声も聞こえてくるようになりました。
声を出して良いとわかると練習はどんどん盛り上がっていきますね。
指示を出す人が相手に一生懸命フェイントをかけようとする
指示を出す人は一生懸命フェイントで相手をひっかけようとします。
あたり前のようですがこれがフェイントに強くなるためには重要です。
そうです。
「相手の逆をついてやろう」
この考えがないまま、ただフェイントっぽくラケットを動かしても相手はなかなか引っかかってくれません。
なにより「どうしたら相手の逆がつけるか」ということを考えながら指示を出すため選手から工夫が生まれます。
クネクネとラケットを動かしてみたり、一度出すふりをしてみたり、タメを作ったり・・・
もちろんフェイントをしたつもりが相手に全く効果がないという場合も見受けられます。
でもこれで良いと思うのです。
一つには、トライ&エラーを繰り返し、フェイントの種類やタイミングそして効果の有無を感じ取っていくことが必要だと思うからです。
もう一つには、「フェイントは相手があって初めて成立する」からです。
試合中にフェイントっぽく、たくさんラケットを動かしたり、打点を落としたりしても相手に対して効果がなければフェイントになっていませんよね。
むしろ、ラケットをガチャガチャ動かしてエラーしやすくなったり、打点を落としたぶん相手を楽にしてしまったりする可能性すらあるわけです。
「相手に対して」という視点があってこそのフェイント練習ですね。
おわりに
結果的に「ひっかかったぁ!」と叫ぶというルールを設けることでフットワーク練習が実践的になりました。
フットワーク練習は特に、実際の試合をイメージしておこなうことで効果が上がると思います。
「試合を意識して!」
ということは良く言われると思うのですが、なかなか試合を意識するということは難しいことも多くあるようです。
今回のようにちょっとしたルールや制約をつけることで練習の雰囲気が良くなったり練習の質ががらりと変わったりするものですね。
いつもの練習にちょっと手を加えてみたら雰囲気が変わった!というようなお話がありましたらぜひお聞かせください。
次回は「ひっかかったぁ!」フットワーク練習にみる選手のパターンとフェイントに強くなる二つの要素。というテーマを予定しています。
ではでは今回もお付き合いいただきましてありがとうございました。