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ハイバックスマッシュから見るハイバック動画マニュアル
- 2016/8/8
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは。樋口です。
バック奥側にやや頭を越えるシャトルをハイバックのスマッシュで返球する。まさに奇襲というべき攻撃になります。
スマッシュということですが、ハイバック(クリアー、繋ぎなど)を打つためのコツが満載されています。
その打ち方のコツを抽出し、わかりやすいハイバック動画マニュアルにさせて戴きました。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
◎動画や画像に見られる重要ポイント(注意点)は、大きく6つです。
①【最重要!】 肘を挙げた時に、手首が胸から離れてしまっているとシャトルが飛ばない
うまく打てない方の大部分が、これが原因ということが多いです。
逆に言えば、この部分を意識できれば、とりあえずシャトルは飛びます。
手首が胸から離れてしまうと、身体が打球のために回転する回転半径が、腕が伸びた分、長くなってしまいます。
フィギュアスケートを見ればわかりますが、着地で減速したい時は両腕を伸ばして、回転の半径を大きくしています。
つまり、テイクバックで肘を上げた時に、手首を身体から離すとスイング速度が失速してしまうのです。
なるだけ手首を身体から離さないことが肝要です。
②右足をシャトルの左20cm位に置くこと
ここに置くことでシャトルを最低限、身体の右横で打つことができます。横であれば、クロス方向も自分の身体の陰に隠れない分、打つことが可能です。
足をシャトルに届かない位置に着いた場合は、手首の構造上、打てるコースが大幅に限定されてしまいます。
③右肘を開くと同時に、左の肩甲骨を思い切り引くことと、インパクト直後に打ちたい方向に直線的にラケット面が移動するよう意識しながら、右肩甲骨を引く
これがシャトルが飛ぶ推進力になります。両肩甲骨が閉じ、胸筋(大胸筋)が開くことで、シャトルを打ちたい方向に直線的に押し出す力を加えられます。
右腕だけで打とうとすると、右肩支点の回転運動(円軌道)になるため、シャトルに力を加える部分(インターフェイス)が点になり、弾く感じになり、進行方向への力が不十分になります。
ちなみに、右腕だけでインパクト時に右肘を引いてヘッドスピードを上げる(波状の運動連鎖の応用)打法もあります。
④インパクトのタイミングは、右脚着地と同時または、やや早くおこないます。
着地を早く行ってしまうと、右肩や右肘を大きく打球方向に動かしてしまい、シャトルが飛びません。
⑤インパクト直後に右肩を打球方向に回さない
右肩を回してしまうと、身体の構造上、スイングスピードが落ちます。これは、背中には両肩を後ろに引く大きな筋肉がないことと、肩甲骨や上腕骨の構造上、後ろに腕が可動しにくいことが原因です。ですので、両肩甲骨を閉じてシャトルを押し出す力と、指の握りこみなどでインパクト時にヘッドスピードを上げ、シャトルを弾き飛ばす形で飛ばします。
⑥インパクト後の目線は打球を追わない。インパクト部分を見るようにする
目線で打球を追うと、目線→首→肩と連動して打球方向に動いてしまいます。上記⑤の理由でシャトルが飛びにくくなります。
これらに注意して行うことで、前向きな結果が出ると考えます。
今回もご覧いただきありがとうございました。
次回は、「ハイバックの練習方法」です。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点、ご理解の上で、お読み、お試しくだされば、ありがたいです。