こんにちは。
バド育担当の齋藤です。
暑くなってきましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか?
大会シーズン真っ盛り。
私も週末にジュニアの大会を控える中記事を書いております。
この記事が公開される頃には大会の結果が出ていることでしょう。
色々な思いがあり不安や期待含めて大会が楽しみであります。
日頃は大きな声を出さないNさんのお話し
地区予選での出来事です。
日頃の練習や今までの大会でもあまり大きな声を出すタイプでなく、ガッツポーズなども見たことのなかった3年生のNさん。
この日の大会は違いました。
3年生の個人戦は負ければ引退。
なんとか県大会にという思いが強いなか、強敵との対戦で序盤からリードを許す展開。
いつもなら劣性になるとテンションが下がってしまいズルズルと崩れてしまうNさん。
この日はそこからシャトルに食らいつきました。
決して綺麗とか上手いと言えるようなプレーではありませんでした。
しかしその姿は今まで見てきたNさんの中で一番カッコいいものでした。
最後までシャトルを追いかけ、一本決めるごとに大きな声とガッツポーズ。
惜しくも負けてしまいましたが、それはまさに『戦う姿』でした。
着ぐるみの中から鏡をみたらゆるキャラにしか見えない
人は日頃自分の立場や役割を演じていると言われます。
ここで想像してみてください。
目の前に【ゆるキャラの着ぐるみ】があります。
それを被って自分自身の姿を鏡で見てください。
いかがでしょうか?
きっとあなたの目には紛れもなく「ゆるキャラ」が存在していると思います。
そしてあなた自身のセルフイメージもゆるキャラになっているのではないでしょうか。
そうです。
自分はゆるキャラなんだと認識するとゆるキャラを演じるということです。
ゆるキャラから中の人が出てきた
Nさん自身、いつも着ぐるみの中から鏡に映る自分の姿を見て自分のことをずっとゆるキャラだと思っていたのではないでしょうか。
今回Nさんは自身の中学生活最後の個人戦になるかもしれない。
そんな戦いの中で今までとは違う自分が出てきました。
言うなれば「中の人」ですね。
今までゆるキャラだと思っていた自分ですが勝負がかかった場面でついに着ぐるみの外に出ることができた、それとも出ざるを得ない状況だったのか・・・
どちらにしてもこれこそが「殻を破った瞬間」なのではないでしょうか。
着ぐるみの外に出てみて自分の姿を見てみないことにはゆるキャラ以外の自分の姿には気づくことができないと言えそうです。
おわりに
思春期真っ只中の選手たちは色々なものを身にまとっているように見えます。
まずは自分が身にまとっている着ぐるみに打ち勝つことで中の人に出会うことができるかどうか。
そんなきっかけをいかに作ることができるかということが指導者の腕の見せ所ですね。
『普段は愛されるゆるキャラ!コートの中では戦う私!』
正解不正解ではなくどちらも私として大事にすることができれば人生が豊になっていきそうな気がします。
ではでは今回もお付き合いいただきありがとうございました。
コート外では笑顔を見せるトップ選手!
戦う姿も普段の姿もどちらも本当の姿なんでしょうね♪