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せっかく前衛で高い球に触っても、浮いてしまう。どう沈めればよい?
- 2016/6/6
- バド♪Remaking, 日替バド定食
こんにちは、樋口です。
ダブルスの前衛で、高めの球で抜かれそうになったとき、腕を伸ばしてシャトルに触り、どうにか前に落とす。
でも、球が緩いのでレシーブされてしまう。2回目、3回目には読まれて、プッシュされてしまった。
もっと、ストンと急降下させられれば、ノータッチか、相手の体勢を大きく崩せるのに。。
こんな経験はあるのではないでしょうか?
今回は、前衛での高い球を沈める方法を3つのステップで考えます。
最後まで、お付き合い宜しくお願い致しますm(^^)m
(ステップ1)
【現象】高い球を止めようと目一杯、腕や手首を伸ばすと、触るのが精一杯
前衛が高い球を止めようと、腕や手首を目一杯伸ばしたり、さらに高いと軽く跳びついたりします。
そうすると、当然ながら、腕、手首、肩、右背筋、脇腹、脚など右側面にある筋肉や腱(筋肉と骨を繋げる、伸縮性の少ない固めの組織)はほとんど伸びきってしまうので、それ以上スイングなどの動作をすることができなくなっています。
なぜなら、スイングするためには、筋肉が縮むことによって、関節が開いたり、閉じたりなどの稼働が必要になるからです。
この場合、筋肉を縮めてスイングしてしまうと、届かなくなってしまう〜即ち、空振りしてしまいます。
(ステップ2)
【原因】打球がホワーンと緩く落ちてしまうのは、ラケットの面が斜め上や、正面を向いているから
打球がホワーンと緩く落ちるとは、戦略的視点で言い換えると、「打ったシャトルが、床に着地するまでの時間が長くかかってしまっている」ということです。
床にシャトルが着地すれば、得点になりますから、その時間が早くなれば、より得点に結びつきやすくなり、有利になります。
では、なぜ上記のような現象が発生するかというと、ラケットの面が、斜め上や正面を向いているからと考えます。
図)横からの図(作製する)
シャトルは、ラケット面の向いている方向にしか飛びません。腕を伸ばしたときに面が斜め上や正面を向いていれば、シャトルは、上向きや正面に飛ぼうとします。それをプレーヤーが下に落とそうと、握りを緩めたりすると、曲線を描いて、緩やかに下に落下します。
(ステップ3)
【対策】打点を頭上やや後ろ目にして、手首を逆「く」の字に折り曲げ(猫手)、ラケット面を斜め下に向かせる。
ラケットのスイング軌道は肩関節を支点とする、円形ですので、ラケット面を前にすればするほど、打点は低くなります。
低い打点で手首を折り曲げれば、ネットに引っかかるリスクが高くなります。ですので、なるだけ高い打点(頭上か、やや後ろ)で手首を猫手に(逆くの字)曲げ、面を床方向に向けるようにします。
そのまま、腕を伸ばしたり、跳びついてシャトルに触れば、シャトルを面の向いている、斜め下方向(床方向)に、進んでくれます。
結果、床への着地時間が短縮されるため、得点しやすくなります。いわゆる、シャトルを沈めたことになります。
【補足】
より打点を高くするには、左脚を軸足にして、右脇腹を伸ばすようにする
お試しください。
次回は、「ロングサービスが左右に乱れ飛んでしまう。何とかならない?」です。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点、ご理解の上で、お読み、お試しくだされば、ありがたいです。