準々決勝での対中国ルオ姉妹との117分の試合を勝ち抜いた翌日、
準決勝はさらに凄まじい試合となった。
世界ランク2位インドネシアのグレイシャポリー/クリシュンダマヘスワリとの戦いは、
史上最長の2時間41分の試合時間を記録した。
オリンピック出場のため負けの許されない状況の続く福万尚子/與猶くるみペアは
「日本のチームの人たちの盛んに声援してくれる声が聞こえました。
その声援のおかげで最後まで戦い抜くことができました。」
と涙にくれながら答えた。
泣いているのは選手たちばかりではなかった。
監督のパクジュボンも涙ながらに試合の最後を見届けていた。
「本当に素晴らしい試合だった。」
日本チームの声援・一体感はこの試合の前に始まっていた。
直前に行われた松友/高橋が韓国のチャンイエナ/イソヘ組に負けてしまえば
福万/與猶のオリンピック出場は途絶えてしまうのだ。
松友/高橋 21-16 21-19 チャンイエナ/イソヘ(韓国8位)
簡単な勝利ではなかった。
第2ゲーム、序盤の先制を許した松友/高橋は 5-9の劣勢から3点差を縮められず、
同点に追いついたのは18オールの時だった。
がそれもつかの間、19点を先にとったのは韓国ペア。
再び同点に追いついたあとは、2本を連取して勝利。
これが福万/與猶への最大の声援となった。
5月1日の決勝は 松友/高橋 VS 福万/與猶
勝たなければ 福万/與猶のオリンピックは消滅する。
「両ペアが最高の試合を見せてくれるだろう」とパク監督。
結果はどうあろうとも 感動に包まれた日本チームにとって
今月のユーバーカップはすごい試合になる!!