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前衛でバック側のプッシュを引っ掛けてしまう
- 2015/11/23
- バド♪Remaking, 日替バド定食
激しい乱打戦!ダブルスで、相手の空きスペースや右肩口などを狙って、お互いチャンスボールを上げさせようと、競り合う。
そんな中、チャンスボールが上がり、パートナーがスマッシュ!相手のレシーブが前衛である自分の、バック側に来た!そんなに浮いてないが、勢いがない、チャンス!バックプッシュ!
カチン!と音がしてネットにシャトルが突き刺さる…。
こんにちは、樋口です。こんな経験ないでしょうか?悔しいですよね〜!
◯さて、原因は、何でしょうか?
前衛において、バックハンドでプッシュするのは、どんなときでしょうか?バックとはいえ、浮いていれば、フォアに回り込んで、叩き込むという選択肢があると考えます。
しかし、上記の例のように、バック側に低くきた球(ハーフ球(コートサイド縦の真ん中辺りに落とすつなぎ球)など)の場合、回り込んでのフォアの時間がないため、バックハンドという選択は正しいと考えます。
シャトルがあまり浮いていない場合、前衛の左横を通過する時間は、非常に短く、基礎通りに、右肘を支点にして、前腕(手首〜肘までの腕)を前に倒す打ち方では、間に合いません。
また、手首を支点にして、前腕を右に回して、ラケットを前に倒す方法(前腕回外動作)でも、間に合わない場合があります。この打ち方の場合、反射的にラケットを後ろに大きく倒して、大きく回外してしまうケースが多く、スイングに時間がかかる分、遅れて、ネットするリスクが増えてしまいます。
◯もっと、速くかつ、ミスなくスイングできる方法はないのでしょうか?
腕には、関節が4つあります。肩、肘、手首、指です。単純に考えれば、ラケット(打点)に近い関節になればなるほど、打点までの距離(半径)が短くなるので、スイングした時に、ラケットヘッド(ラケット面)のスイング速度が速くなります(角運動(=回転)量保存の法則)。
それは、フィギュアスケートを見るとわかります。ジャンプしているときは、両腕を身体近くにたたんで、回転半径を短くして(頭から踵を結ぶ縦軸〜片方の肩までの距離)、回転力をあげ、着地時には両腕を開いて、回転半径を長くし(頭から踵を結ぶ縦軸〜片腕指先までの距離)、回転力を落とします。これは、上記の運動法則を利用しているのです。
これを応用して、一番打点までの半径の短い指を使って、バックハンドプッシュを打ってみます。
指は役割分担があり、握り込む指を、小指中心に、薬指と2指で担当。面などを操作する指を、人差し指と親指で担当。中指は添えるようにします。
今回は、面を操作するということで、人差し指と親指がメインになります。
◯どのように、2指を操作したらよいでしょうか?
ここで、操作するときに、よくあるバックハンドの手首のクセが、招きネコの手のような猫手(下図)ですが、この癖については、長くなるので、また回を改めさせていただきます。
さて、下図が、バックに入った時の指の形です。手首は若干反ったままの形で、主に人差し指と親指を使います。親指は、イースタングリップをした時に、左斜め上に来る斜辺上に、第一関節から先端部分を置きます。
人差し指は、イースタングリップ時の右斜め下にくる斜辺に、第一関節から先端部分を置きます。小指と薬指は、しっかり握ります。中指は添える程度。
ポイントは、人差し指とグリップの間に隙間が出来ているところです。この隙間を埋めることで、面が動きます。
具体的な動かし方(下図)は、親指を、グリップから離さずに、人差し指側にスライドさせることです。こうすると、グリップが右に回り、人差し指が、右側に伸ばされ(人差し指もグリップから離さない)、隙間がなくなります。
隙間がなくなったところで、手を握りこみます。その際、親指と人差し指の根元は、指同士がくっついた形になります。これにより、ラケット面が90度位回転していますので、インパクトすればシャトルは飛びます。
加えて、指の第1〜2関節がグリップに密着しているため、力も伝わり、かつ前腕の筋肉もさほど硬直しませんので、回外動作もスムーズにできます。
【参考動画】※ちょっと、おちゃらけた動画でスミマセン!
※ ラケット面を横に倒して同じように、指の動作をすると、アタックロブにも応用できます。
是非、お試しください。
◯ミスのリスクを減らすため、軸(支点)の意識が重要!
指の動かし方が、わかったところで、次に正確性を高める方法を考えます。
文章が長くなってしまったので、続きは、次回にさせて戴きます。
次回は、「前衛でバック側のプッシュを引っ掛けてしまう〜その②」です。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点、ご理解の上で、お読み、お試しくだされば、ありがたいです。