こんにちは。
西澤です。
今回は引き続き胸郭出口症候群(以下TOS)について書いて行こうと思います。
前回の画像よりもう少し細かく筋肉を見ていきましょう。
前回は鑑別診断を簡単に書きましたが、ここではあくまで手術適応しない場合に書いていきます。
中でも斜角筋症候群。
まずはこちらで解剖のおさらい。
この赤い血管が心臓から出て腕に行きます。
特にオレンジになっている部分が絞扼されてしまいやすい部分です。
次にこちら。
上が血管。
下が神経なんですが、2枚ずつ並んでますよね。
似ている筋肉なのですがよく見ると血管と神経をまたいでいるのがお分かりになりますでしょうか?
わかりやすくするとこちらの画像です。
ついでこちらは小胸筋症候群の部位です。
筋肉の隙間を血管が通るのがわかりますかね?
どちらの場合も多くは、不良姿勢により、首のポジションが悪くなる例、もしくは投球動作に伴い筋肥大が起こり自ら圧迫してしまう例が例えられます。
もしくは鎖骨が下垂し、肩が下がっている場合があります。
以前の肩関節不安定症の記事にも言えることなので肩関節周囲とTOSは関係性が高いです。
いずれにしても両方とも言えるのが肩甲帯の自由度と安定性の悪さが原因されるのかなと思います。
ここまで話をするとフォームはどうなの?と思いになるかもしれませんが、とりあえず細かいフォーム修正よりかは絞扼してしまう筋群のストレッチをすること、それに伴う、ひねり動作を必要とする胸郭及び肩甲骨の正しい動きの獲得が優先されます。
次回はセルフストレッチ等をお送りしようかと思います。
ではでは。