いつもバド×チェックをお読み頂いてありがとうございます。近藤です。
前回は、「股関節の機能を高める!」として股関節の基本的な機能をチェックする【ASLRテスト】をご紹介しました。
このテストは一見、ただのハムストリングス(もも裏)の柔軟性を確認するテストのように見えますが、ハムストリングスだけではなく、地面についているほうの脚が浮かないか、つま先が外を向かないか、体幹が協調して働いているかどうか、など色々な機能を確認することができます。
今回は、このテストで上手く脚が上がらないなどの結果が出てしまった時に、バドミントンやそのトレーニングにどのような影響が出るのかをお知らせしたいと思います。
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ASLRテストからわかるバドミントンへの影響
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必ずそうだと言うわけではないのですが、ASLRテストの結果から、私が仮説を立てるバドミントンへの影響をいくつかご紹介します。
①骨盤の後傾(腰を丸める姿勢)
もうすっかりお馴染みの背中が丸くなる姿勢です。
ハムストリングスが坐骨結節というところにくっついているので、ハムストリングスが硬くなると、股関節を屈曲(曲げる)する際に、骨盤を後ろに引っ張るような力が働きます。
また、スクワットやデッドリフトなどのトレーニングをする際にも、よく起こります。
こんなスクワット
こんなデッドリフト
このような姿勢では、効果が出ないどころか、障害に結びついたり悪影響となります。
トレーニングの大事な原則として「Be Storong Be Long」というものがあります。
「強く、そして大きな可動域で」という意味です。
トレーニングにおいて、「可動域を大きく取る」ことにより、よい多くの筋肉を動員し、また可動全域に渡り、しっかり筋力を発揮できることが重要だと考えています。
正しいスクワットはこんな感じ
正しいデッドリフトはこんな感じ
②スプリット姿勢
ASLRテストは、脚を前後に開いた時の可動性と安定性をチェックするものなので、当然、ネット前の姿勢にも影響が考えられます。
ネット前のスプリット姿勢
ネット前の低いショットを想定
前の足が膝よりも前で着地できること。前後に足を大きく開いても低い前傾姿勢が取れること。後ろの足が股関節までしっかり伸びること。
機能的に問題があるスプリット姿勢
前の足よりも膝が前に出てしまい、ブレーキがかからずヘッドダウンしてしまっています。背中が自然に丸々ため、左腕を伸ばせず、胸が張れていません。
このほかにも、後ろの脚が伸びない。また、ASLRテストの時に腰骨の位置が過剰に動いてしまう人は、スプリット姿勢の時、体幹部が不安定になる可能性が高いです。
スプリット姿勢の可動性が確保されない場合、安定性を犠牲にするしかなくなります。
安定性が犠牲になれば、身体の各部位が複雑にバランスを取ろうとするので、ラケット操作が困難になったり、なぜかミスが多いという事態が起こり可能性があります。
次回は、ASLRテストで望ましい可動域がない場合に行う改善エクササイズをご紹介します。
最後までお読み頂いてありがとうございました。