いつもバド×チェックをお読み頂きましてありがとうございます。近藤です。
今回から3週に渡って、股関節の機能を検査するテストとその改善方法をご提案したいと思います。
全ての練習は、「どんなプレーをしたいのか?」という理想から逆算して行われるべきだと思います。
その理想的なプレーを考えた時に、股関節の機能というのは非常に重要になってくると思います。
強いショットを打つにも、
「大きな質量を持つ、下半身や体幹から力を発揮し、慣性力を大きくすること」
が必要ですし、
フットワークスピードや動き出しスピードを高めるためには、
「身体重心の移動スピードを高める」
ことが必要であり、そのために下半身の筋力や力の立ち上がりスピードが必要です。
そのために例えば、スクワットやデッドリフト、ジャンプトレーニングなど下半身のトレーニングを行います。
しかし、その時に「右脚と左脚のバランスが悪い」とか、「可動域が狭い」などの問題があると、強化のためのトレーニングが効率良くできないばかりか、逆に障害に結びついてしまうこともあります。
そういったことを防ぐために、私は「ASLRテスト」というテストと、その改善エクササイズを励行しています。
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ASLRテスト(アクティブシングルレッグレイズテスト)
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ASLRテストとは、私が日々の活動で頻繁に使用させて頂いてるFMS(ファンクショナルムーブメントスクリーン)という7種類の身体の機能をチェックするテストのうちの一つです。
国際的にも広く認知され、多くのスポーツ現場で使用されているテストです。
やり方を説明していきたいと思います。
①手のひらを上に向けて仰向けに寝ます
②足首90°、膝を伸ばした状態で片足を上げていきます。
最も脚が上がった位置をチェックします。
腰骨から膝頭の間の中間位置を外くるぶしが超えればOK。中間位置を外くるぶしが超えなければ、早急に可動域を回復させる努力を促します。
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ASLRの注意点
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注意点①上げている脚だけに目がいきがちですが、地面についている方の脚も大事です。つま先がまっすぐに保ち、下段の写真のように、外を向いたりしないように。
注意点その②足首を90°に保ち、膝もしっかり伸ばしましょう。写真のように膝が曲がらないようにしてください。
注意点その③ また地面についている方の脚に注目です。上げている脚に引きずられるように、地面についている脚が浮いてこないように。
その他、力みが強く、筋力で強引に上げていたり、腹筋を過剰に使い、左右の腰骨位置がズレてしまう(左右の腰骨は平行を保つ)といったことも注意です。
また、左右差があるかどうかもしっかりチェックしておきましょう。
次回は、このテストに合格しないとバドミントンにどのような影響が出るのかをご紹介します。
まずは、ご自分がどれくらい脚があがるのかチェックしてみてくださいね。
本日も最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。