地域で支えるスポーツ⑤~総合型クラブの取り組み~

運動会シーズンですね!

やはり子どもの中では足が速い子はモテるのでしょうか??

先日子どもたちと話していた中ではサッカー部とバスケ部にはイケメンが多いとか!?

イケメンが多いというか、クラスで見ると普通だけど部活やっているときだけ3割増しでかっこよく見えるんだとか!(^^)!

「バドミントン部もそんな風に言われたいよね!」

なんて話で盛り上がっているスポーツの秋到来ですが皆様いかがお過ごしでしょうか??

 

さて、第5回目となる地域で支えるスポーツシリーズです。

今回は総合型クラブの取り組みを紹介いたします。

総合型クラブって??

総合型クラブの成り立ちについてお話を始めると長くなってしまうので・・・

ここ最近の総合型クラブについてまずはザックリ説明しますと、

テーマは『新しい公共』です。

新しい公共というのは、行政が本来支援をしていきたいんだけれども、少子高齢化の中、予算は増えるし税収は減るしどうしたものか・・・かといって行政のイベントでは市民からあまりお金を徴収できないし・・・

そうだ!一定の委託金を払って参加者からも参加費をもらって別の団体に事業をおこなってもらおう!!

というのが『新しい公共』の考え方であり、そのスポーツ分野を担うのが総合型スポーツクラブなのです。(かなり乱暴な説明で申し訳ありません。)

やはり高齢者の医療費・保険料負担の軽減がわかりやすい例かと思いますが、現在では学校の部活動にも新しい公共の考え方が求められつつあります。

 

部活動と総合型クラブ

では何をやっているの?という事なのですが

ズバリ!部活動支援です!(ってそのまんまやないか)

伊那市で取り組んでいるのは部活動と総合型クラブ活動の融合です。

部活動に必要なもの
① ヒト
② カネ

ですね。

部活動の問題点
① ヒト
先生がとても忙しい。(先生がいないと活動できない。)
先生がスポーツやその競技について指導できない。
専門の先生が異動する。
② カネ
学校の部活動予算は限られている。
先生はほぼボランティア状態。

総合型クラブが部活動を支援するための取り組みとは

部活動をベースとした地域密着クラブづくりを推奨!(これは私ではなくクラブのボスがずっと昔から作り上げてきたものですが)

部活動と違う点
① 自主運営
② 指導者は地域の人
③ 必要経費は受益者負担。
④ 学校が違っても参加OK!

① 自主運営について
部活動は学校の先生に監督責任がありますが、総合型クラブ活動の責任は団体代表者になります。
つまり、『私の責任において活動をしましょう』という人がいればたくさんスポーツに打ち込めるというわけです。会場や用具の準備、指導者の確保など基本的には自分たちでおこないます。
立ち上げの方法は主に二つ、1つは保護者が主導になって立ち上げるパターン。もっとやりたい!という子どもたちのために一肌脱ぐわけですね。
2つめは学校の先生が主導になって立ち上げるパターン。これについては「え?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

② 指導者は地域の人
部活動ではありませんので学校の先生が指導をすることはできません。といっても教員の立場として指導をすることができないというだけで、勤務時間外に地域の人として指導者をおこなうことができます。先生がより多くの時間を指導できるように総合型クラブの指導者をおこなう場合も少なくありません。しかしこの場合は部活動と同様、先生の異動により指導者がいなくなるというリスクもあります。
地域に根差した活動ができる指導者(現職の教員以外)を確保できると組織が一気に固まってきます。

③ 受益者負担
参加者が会場使用料や消耗品などを負担します。このことは当たり前と言えば当たり前なのですが(^_^;)
部活動に慣れ親しんでしまっていると「スポーツってこんなにお金かかるの??」ということは往々にして見受けられるようです。

④ 学校が違ってもOK!
学校管理下ではありませんので学校区を越えた活動ができます。これは小規模校で相手がいなかったり、通っている学校にバドミントン部がなかったりといった場合には非常に有効です。活動するクラブの方針や指導者の考え方、保護者同士のコミュニケーションなど難しい部分もありますが・・・
現在、私が関わっている伊那市では2校の学校とすでに部活動連携をおこなっており来年度からは3校目の学校とも連携すべく協議をおこなっています。

中学生のスポーツシーンに関わっていて感じることは、考えるべきことは『PLAYERS FIRST』であり、そのためにも『大人が大人同士の協力体制を作る』ということです。

特に、『任される人』と『任せる人』が信頼し合うことができ、お互いの役割を果たせたとき『子どもたちがイキイキとバドミントンができる環境』ができてくるのではないでしょうか。

環境作りというのはスポーツをする子どもに関わる全ての大人の責任なのかもしれませんね。

だいぶ長くなくなってしまいましたが。

今回もお付き合いいただきありがとうございました。

総合型クラブでは大人と子どもが一緒にバドミントンをする環境も大切にしています!

総合型クラブでは大人と子どもが一緒にバドミントンをする環境も大切にしています!

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

齋藤 聡史バドミントンで社会共育

投稿者プロフィール

■ 生年月日:1985 年 12 月 23 日
■ 身長(cm) / 体重(kg):178cm / 70kg
■ 血液型:B型
■ 出身地:静岡県
■ 経 歴:入野中学校 → 湖東高校 → 天理大学
→ビーウェイ株式会社→総合型地域スポーツクラブ

中学時代は棒高跳びで静岡県5位入賞。
高校進学後に地域のクラブチームにてバドミントンを始めました。
大学にて生涯教育に出会い、バドミントンと生涯学習に興味を持ち、現在は総合型クラブにて社会体育活動の場と機会の提供に携わっています。

「地域の家づくり」を目標に青少年のバドミントン指導に注力しています。
バドミントンの競技力向上を通じて選手とともに勉強の日々!
信州の南側で活動しています♪

この著者の最新の記事

関連記事


ビットコイン取引高日本一の仮想通貨取引所 coincheck bitcoin
空白

空白

空白
bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で
空白

広告

ページ上部へ戻る